1.《ネタバレ》 自分の大好きな美人ガンマンもので、過激なバイオレンス描写がある割に人殺しの嫌悪感も薄く、面白く見れるのではと思っていたが、若干の物足りなさも否めない。
政府要人や富豪たちが安全圏に逃げて、企業が殺し合いを行ってでも利益を追求する世界のはず。しかし、出てくる人間がみな悪い奴かアウトロー・謎の(怪しい)集団ばかりで、一般の人が見えないので、世界が酷いことになっている感が薄い。主人公を襲う連中が「悪い奴」というよりは「容赦なく殺される為の人(実はこの時点で人ではなく記号)」にしか見えない。
大体、最後に出てきたオフィスで働いていた人たちは、いったい誰に対してどういう商売をしている人なんだろうか?そういった意味での、世界の不完全感が、ご都合的に見えるのだ。
かつて賞金稼ぎという職業が成り立った国での、新しい世界における一つの正義の方法の物語。現実的な力、というモノを嫌というほど知っている国の、キレイ事では無い対処法、賞金稼ぎ。それに刑の執行権を与えるまで発展した世界。
自分的には、こういった世界での正義感、前・悪の物語を期待したのだが。B級という言葉で納得するには、勿体ない魅力あるキャラクタなのに…。