1.《ネタバレ》 爆弾魔のテロリストとの対決は『24』を思わせるような展開と雰囲気。
10人の命か妻の命かの選択を強いられた冒頭は、迫る時間と主人公の刑事の葛藤にグイっと話に引き込まれる。
犯人のライオンは、常に先を読む頭脳に加え、爆弾のスペシャリスト&変装の達人。
とても強そうに見えない中年のハゲなのに、刑事との格闘でも互角に渡り合う。
マンガのようなスーパーヒールで、こいつ一人に捜査は振り回される。
ラストは心中覚悟の防弾チョッキが、たまたまラッキーに転んだけれど、FBI側がかなりの無能。
イザベルが犯人の偽情報に吊られて一人でノコノコ出かけて人質にされたり。
FBIのビルにあれだけ大量の爆薬が仕掛けられるっていうのも、そんなに警備がザルなのかと。
それに、コルデロ議員暗殺が犯人の真の目的であれば、それまでの手段が回りくどすぎる。
冷静に振り返ると他にもご都合主義のツッコミどころは多いが、『24』と同じでスピーディーな展開と勢いに圧倒されて疑問は置き去りにされ、強引にストーリーの流れにもっていかれてしまう。
なので、退屈はしないし、エンターテイメント性はある。