2.《ネタバレ》 シリアスな舞台劇風なドラマは観れる範囲なのですが、
これちょっときつかったです・・
社会派ならきつくても我慢できるんですが、
家族愛がテーマですのでセリフの応酬ばかりでは苦痛でした。
どうにかついてゆけたのはP・ニューマン(若い!)がなぜそんなにE・テイラーを嫌うのか?
その謎がはっきり知りたかったことがサスペンスとしての面白さでした。
それをここでばらすとこの退屈な映画が全く面白くなくなるので伏せます。
ある理由は中半から父を通してわかってゆきますが、
この夫婦の父は家族全体の嘘(この世の全ての嘘とも)に嫌気がさしているのです。
嘘偽の嫌いな父は誕生パーティで息子のニューマンによって余命の事実を知ります。
地下室に閉じこもりショックを受ける父に長男より愛されていたニューマンは・・
ここの親子の本当の語らいはなかなかよかったです。
ラストもそれまでの悪舌合戦が見事に新しい嘘というアイデアで後味はよい。
この新しい嘘というのは父についた嘘と同じようなよい嘘だと思います。
真面目に考えれば実に難しい問題を扱っているので、
もう少し見やすく映画的な面白さがほしかったです。
おそらく10年くらいまだ前の白黒の時代なら作風に余裕もあり、
セリフ回しももう少しコミカルでいてブラックユーモアにあふれた作品になったかも。
映画の作り方で大分違うと思うのです。
ラストからしてこれはブラックコメディにしたほうが面白く、
また緩急もついた感動作にもなったかもしれません。
出演者が豪華なのでちょっともったいないなぁとおもいました。
E・テイラーはやっぱりきれいでしたね~!