《改行表示》 1.《ネタバレ》 嫌われ者だったビル・マーレイが衆人環視の中で賞賛の拍手を受ける。 感動の場面といいたいところだが、逆にその安易さに萎える。 大観衆による拍手喝采のカタルシスという、いわゆる感動ドラマの毎度のパターンだ。 せめて、本人をその場から除かせるとか、理解者をラストのテーブルの面々だけに絞るとか出来なかったものか。 結局は万人向けの道徳的な話に落ち着く訳だ。 脳卒中とリハビリのくだりも、演技賞狙いの設定かと邪推してしまいそうになる。 この種のコンビものなら山ほどあるだろうが、キャラクター性といい、競馬のシチュエーションといい まずは北野武『菊次郎の夏』が浮かぶが、その語り口のナイーヴさにおいて似て非なるものである。 気取った選曲の数々もどこかキャメロン・クロウっぽいと思えば、 ラストは「Shelter From The Storm」できた。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2015-09-06 17:18:23) |