1.《ネタバレ》 加害者と被害者と贖罪の物語。
交通事故死の加害者の父親、佐藤浩市さん。
過去の男に人生を壊された、夏帆さん。
同級生の自殺を救えなかった、生田斗真さん。
少年Aとして連続殺人を犯した、瑛太さん。
それぞれドラマがあって重厚感はあるのだけれど、『ここでソレ言う?』みたいな台詞があり、どうしても違和感が残る。
またそれぞれの物語が断片的に進むので、観ていてかなり煩わしい。
少し、いや、だいぶ欲張りすぎ。
それならもっと瑛太さんのケースと生田さんのケースを深堀すべきだったのでは?
現実の事件にはもっとエグいものがたくさんあります。
救いようのないニュースとして取り上げられることはあっても、その後の物語が語られることは殆んどありません。
そういったものに踏み込んだ点は評価できるとは思いますが、ちょいと演者に頼った仕上がりになったしまったのは残念でした。