《改行表示》25.《ネタバレ》 エイズの弁護士が解雇されて、弁護士事務所を不当解雇で訴える。結果は予想通りでストーリーにインパクトはないのだけれど、被告側の女弁護士が珍しいタイプで印象に残る。 ドラマの女弁護士といえば声を張ってまくしたてて相手をやり込めるイメージだが、声のトーンが優しく静かでありながら淡々と相手の痛いところを突くタイプのやり手弁護士だったので。 アンドリューがオペラを解説しながら感極まる場面は、最も盛り上がって感動的なはずなのだが、そもそもオペラが苦手で良さがさっぱりわからないので置いてきぼりを食らったようで困惑するのみ。 ミラーも一人で盛り上がるアンドリューに困惑顔だったが、帰宅して愛娘や妻の顔を見てからオペラとアンドリューを思い返してアンドリューのことをようやく深いレベルで理解し共感した模様。 でも、自分自身はミラーのようにはいかなかった。オペラを絡められてもやっぱり共感しにくかったので、他の手段で伝えてほしかった。 ゲイの話も苦手だけれど、生理的に受け付けないベッドシーンなどがなかったのは良かった。 トム・ハンクス、デンゼル・ワシントンの演技はしっかり魅せてくれる。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-11 00:30:35) |
《改行表示》24.2点不満が。 1つ目は、エイズが治らなかった(発症を遅らせることができなかった)時代の話ということで、現代との乖離が感じられるところ。 2つ目は、アメリカの映画全般に言えることだが、黒人を描く際の欺瞞が気になった。 普段の映画では申し訳程度にしか出てこないのに(一定の年代より以前は、作品に登場すらさせてもらえない)黒人の存在を主要なテーマにおいた作品では、至る所に黒人が登場する。黒人が申し訳程度にしか出てこない作品と、黒人を主要な位置に置く作品では、作り手側の黒人に対する意識の違いもあるのかもしれないが、アメリカ全体として見るとそれはすごく歪であり、欺瞞である。 この、「普段は脇に追いやられているが、力がある側の都合で前面に押し出された場合には、不自然なほど登用される」というのは、アメリカにおける黒人だけではなく日本における女性の扱いにも共通する。この力がある側とは、言うまでもなく白人・日本人男性である。 力がある側はその社会において不自由していないので、ごく少数の人しか、不当な扱いを受けている側のことを考えないが、白人にしろ日本人男性にしろ、ここには挙げていないが不当な扱いを受ける者の傍で不自由していないが故に目をつぶっているような大勢の人たちが、少しでも自分が生きる社会の「弱者」について考えてくれれば、と思う。(自戒の念も込めて) |
《改行表示》23.差別と偏見がテーマのヒューマンドラマ。 弁護士役のトム・ハンクスとデンゼル・ワシントンが安定した演技を見せ、 終始落ち着いて鑑賞できたものの、ストーリーはもう序盤から誰もが予想できる流れ。 予定調和をこなすようにお話が進み、かなり優等生的な作りの作品だった。 取り立ててシナリオの粗はない代わりに、その分インパクトに欠ける部分はあるのかなと。 二人の役者さんはもちろん、内容もいい映画の部類に入ることは間違いないんだけど・・・。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 09:15:45) |
22.《ネタバレ》 エイズや同性愛者をテーマにした裁判もの。テーマが身近でないので共感ができなかったので淡々と進行していった感じがした。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-06-03 00:12:45) |
21.撮影時よりも格段にエイズに対する理解は進んでいると思うので、設定は少し古臭く感じます。アントニア・バンデラスが地味に脇役で出演していましたが、ホンモノのゲイに見えたりして。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-10-17 09:57:24) |
20.《ネタバレ》 難病ものにして、差別と闘う法廷劇。監督は「羊たちの沈黙」で主演男優賞と主演女優賞をダブル受賞させた(この快挙を成し遂げた監督は歴史上たった3人)ジョナサン・デミ。いかにも賞の匂いのプンプンする映画だけあって、素晴らしい俳優陣が集まっています。演技ができて華もあるトム・ハンクスとデンゼル・ワシントンは文句なしの仕事ぶりだし、ゲイの恋人を演じたバンデラスのなよなよした演技も見ものです。またこの手の社会派ドラマはハリウッドのお家芸だけあって、本編のお膳立てをする前半部分の処理もお見事。上映時間を冗長にすることなく観客に必要な情報を伝えるため、時に視点を変え、時に時間軸をいじりながら、手際良く設定を裁いていきます。楽しんで見るような題材ではないのですが、映画としてきちんと面白く撮られていること、観客に伝えるべきことを伝わるように表現する姿勢には好感が持てました。。。と、面白いのは前半まで。あれほどてきぱきとした前半と比較すると後半はえらくゆっくりしているし、かといってじっくり描くべき大きな山を作れているわけでもないので、正直言って退屈します。裁判の最初に、デンゼルは陪審員に向かって「これからやるのは映画で見るような裁判ではありません。劇的な証拠や証言者が見つかるという展開もありません」と宣言しますが、これは観客である私達に対する監督からの宣言だったようです。弁護士による舌戦が繰り広げられることも、キーパーソンを巡る駆け引きもないため、法廷ものの醍醐味は味わえません。被告側弁護人によって論理を崩されてデンゼルは負けるのではないかという危機的局面を迎えることも、陪審員の心を動かせるかどうかという最後の緊張感もなく、こちらが勝つことが100%分かっている法廷劇がひたすら繰り広げられるのみです。好意的に捉えれば、エンターテイメントとしての装飾を排除した製作陣の真摯な姿勢の現れとも解釈できるのですが、ここまで何も起こらないのは映画としてちょっと寂しいかなと思います。ドラマ面についても、製作側が意図しているほど感動的には仕上がっていません。2時間感情移入して見てきたベケットが死ねば観客は悲しいと感じるに決まっているのですが、それ以上の感動につながっていません。ベケットと家族とのドラマがばっさり落とされているようでしたが、ここを克明にしておけば印象は変わったと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-09-05 00:42:06) |
19.「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ監督ではないですか。トム・ハンクスの熱演は素晴らしいです。偏見は本当に恐ろしいものです。しかし「アカデミー作品賞を取っていない主演賞受賞作品は名作ならず」の法則で、まじめな良い作品だけれど、心に残るものというか、全体の印象がちょっと希薄なのが残念です。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-08-14 09:14:24) |
18.再見です。もう少しメリハリの利いた内容かと記憶していたけど、案外そうでもありませんね。法廷のシーンがあまり見ごたえなかったのが残念。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-08-03 23:18:32) |
17.自分が持っている偏見を、残らず消すために、どのくらいの努力が必要なのでしょうか。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-05 18:54:54) |
16.音楽がよかった。ゲイ、エイズについて少し分かった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-06-04 12:52:07) |
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15.《ネタバレ》 少し点数が辛いかもしれない。私はこの映画を「家族愛」の映画だととらえました。法廷ものとしてはぬるい感じがしないでも無いが、テーマはそこには無い。上訴された後、仮に裁判に負けたとしてもいいのではないか。主人公はあんなにも家族に愛され、陪審員にもいくらか理解してもらい、彼が社会の中で生きる事を認められたのだから。自分の子どもの出産にも「え?何だって100ドルもするのか、もったいない」と言って安いスパークリングワインにしたデンゼル演じる弁護士が、一審で勝訴した後見舞いに持って来たのは「ドンペリ」。自分の子どもが生まれた時でさえそうしなかった彼がドンペリを持って来たのは単に死んでいくだろうハンクス演じるベケットに同情したからだけではないだろう。様々な付き合いを経てベケットを家族と同じように愛したからではないだろうか。そこにはエイズだとかゲイだとかそんなものは関係ないのである。最初触れるのも恐れていたデンゼルが酸素マスクを掛けてやった描写でもそれが読み取れる。ラストで故人を偲ぶために幼い頃のビデオが流されていた。あの幼い子どもたちを愛さない人がどこにいるだろうか。親にしてみれば子どもはいつまでとっても子どもである。無邪気に遊ぶ子どもたちに何の罪があるだろうか。あの映像を見て小さな男の子を将来ゲイになるからと言って憎む事が出来ますか?そして、家族はお互いの一番の理解者なのである。自分勝手に生きても構わないが、苦しい時に自分を救ってくれるのは家族であり家族のような友人であり・・・。そんなことにも気づかせてくれる作品である。5点をつけたのは、この話やはり、そこに絞ってもっと描くべきだったのではないかと感じたからである。 【蝉丸】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-25 23:51:13) (良:1票) |
14.ゲイ、エイズといったテーマなのでいろいろ考えながらの鑑賞になったわけですが、特にこれといってありません。トム・ハンクスの主演男優賞にも納得いきません。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-17 14:20:43) |
13.テーマは確かに重いんだけど、なんだかなぁ。アカデミー主演男優賞って、髪の毛切ったり、病的に痩せてみたり、青白い表情していれば取れるのかなぁ…。トムの演技より、バンデラスのあの愛する眼差しの方が、表彰ものだったんだけどね。 【銀次郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 22:28:07) |
12.よくまとまってはいるが、それ以上に心に訴えてくるものはない。つまり、その素材によって何を表現したいのかが不明確ということ。トム・ハンクスは、序盤はなかなか見せたものの、途中からはデンゼルばかりに大活躍を許しており、明らかに存在感が薄れている(バンデラスとの関係も、バンデラスの真摯で一途な演技に比べ、まったく同性愛の表現を行っていない)。そもそも、ラストがあのようになるのならしかるべき医学的描写を行っておくべきだと思うが、それもなされていない。法廷シーンも緊迫感なし。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-01 03:14:25) |
11.見ながらイライラしちゃったんです(スミマセン、スミマセン)。これ、ぬるくないですか? 裁判も。なんでみんなあんなとろとろしゃべるんじゃ? カメラも練って練って狙って回りすぎ。そんなことばかり気になっちゃって・・・いや、響くところもけっこうあったので、残念なんです。 【ジマイマ】さん 5点(2005-03-11 23:50:51) |
《改行表示》10.エイズという病気に罹るとシミができるということを始めて知った。 【はりマン】さん 5点(2004-08-17 23:11:14) |
9.93年にエイズ(AIDS)と同性愛の二つの問題を扱った社会派ヒューマンドラマ。衰弱していく主人公が真に迫っていて見ていてつらいものがある。弁護士役にデンゼル・ワシントンが扮していたが、割り切って仕事してる印象が何とも冷たい。アントニオ・バンデラスがホモの役を熱演している印象が強くて、ちょっと怖かったな。これ、マジ入ってない?って感じで。興味深い作品なんだけど、人に薦めるには抵抗があるかもしれない。人には誰だって偏見がある。それを試されてる感じもしたから。ラストのホームビデオ風の回想シーンは映像がヤバイです!あのシーンだけ見ても胸が張り裂けそうになる。すごく映像の力を感じたシーンだった。中盤にあったオペラのシーンは個人的にはちょっと…引いてしまったクチです。 【yuua】さん 5点(2004-03-19 22:24:35) |
8.《ネタバレ》 図書館員が「エイズに対する差別の項目がありました」とか言って、周りの冷たい視線を浴びさせて「個室のほうが楽でしょう?」と促すが、アンディーは「あなたはその方が気が楽か?」と切り返す。このシーン、エイズ患者に対する見方を秀逸に描いている。また、アンディーの毅然な態度を見せ、ミラー弁護士の心の変化を上手く描いていました。裁判のシーンでは胸を打つセリフもあり、いろいろ考えさせられるものがあった。だが、トム・ハンクス自身が、ほんとに病気ではと思うくらいの、役作りによる表情・体を見ているうちに、自分はあまりにも、重く暗く、それに辛く受け止めるようになった。必然な流れだろうが、アンディーが亡くなってしまうのは、それに一層拍車を掛けることになってしまった。この作品のもつ意義は大きいと感じるのだが。 【ダージン】さん 5点(2004-03-05 00:50:57) |
【ボバン】さん 5点(2004-03-02 01:52:59) |
6.うーん、やっぱりこの映画はイヤ。何もかも。HIVとエイズに対する偏見をテーマにしたこのヒューマンドラマも、制作に入る前、難航したらしいですね。そんなエピソードや役者たちの演技のうまさなどを考えると、ゲイやHIVへの偏見を減らすことに貢献した社会性の高さだとか意義は感じます。だけど、映画としてどうしても好きになれない。もっているメッセージには120%共感できるのですが、偽善性を感じてしまうのです。演出が情緒的過ぎる。だからかえって心に響いてこないんです。万人を感動させるのはもちろん無理ってもんでしょうが、差別を描いた映画でここまで感動できなかった映画は、個人的にはありませんでした。うーん、フクザツな気持です。トムは私にとり永遠のアイドルですが、そもそもこの役、彼に似合わなーい。全然、ゲイという設定にリアリティがないし、バンデラスと愛し合ってるようにはちっとも見えない。現在あれだけフェロモンむんむん発してるバンちゃんなんですよ、「愛」に真実味がほしいよ。差別を描くことに熱心でパーソナリティーをちゃんと描くことを忘れると、こうなっちゃうんじゃないだろうか? 点数の全ては、知性のほとばしっていたデンゼルへの点数です。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 5点(2003-08-31 22:42:40) |