4.美しくも厳かな映像、もはや溜息を洩らすしかない卓抜した演出。
父親の苦悩を知ってしまった少女の、繊細な心の内が丁寧に描写されており、その世界観に思わず惹き込まれてしまうほどの、まさに出色の出来映え。
時間が経つのも忘れて画面に釘づけになり、さあこれからと居住まいを正した瞬間、映画は無情にも終了してしまった。
どうやら制作日数が大幅に長引き、制作費不足で撮影が途中で中止になったようだ。
物語はこのあと、衝撃の展開を迎え、すべての伏線も明らかにされるとのこと。
放心状態のまま、今度は失意の溜息が洩れました。
不完全作品ということで、評価はとりあえず平均点をつけておきます。