1.最初のほうでいきなり萎えたのが照明。屋根からぶらさがる電球や部屋の電気スタンドといった魅力的な光源を無視したライティングが気に入らない。と思って見てたら途中からいい感じになってきた。昼間の太陽の光の加減がすごくいい。夜の人工的な光がダメってことだったのだろうか。この照明ひとつでずいぶん印象も変わるのにもったいない。会話の切れ目のカッティングが面白かった。「戦争」をまじめに描くとなるとどうしても色々なエピソードが必要で、それゆえにどうしても散漫になってしまい、さらには退屈になってくる。この映画はその退屈さを小田エリカの純真な輝きでもってなんとか乗り越えようとし、大方成功しているように思う。