2.これまでに見たニール・ジョーダンの作品特有の空気や世界観とはかなり異なった趣のある作品です。
特段ニール・ジョーダンに思い入れが無ければスタイリッシュなクライムサスペンス風の空気は悪くないかもしれません。
ニック・ノルティの落ちぶれ感と、冒頭で彼が出会う17歳の少女アンが醸し出す何とも言えないエロさがいい。
しかしカジノ強奪モノとしては、計画が動き出す中盤以降の間延び感が半端なく、
いつもの母国アイルランドやイギリスではなく南仏のリゾート地を舞台にしており、変なアウェー感があります。
この2人の出会いと交流そのものが、ジョーダンが好むファンタジーだったのかもしれませんが。