1.現在取沙汰される医療問題にメスを入れるような風刺作品かと思いきや〝病院に行くとこんな事思うよなぁ〟というようなレベルの普通のコメディでした。病院という場所は人のお見舞いでだって行きたくない場所。じゃあ楽しく来てもらうにはどうしたら良いか?を完全コメディで解決!お色気中心に実践ってのが何ともバカバカしい。バリウムなんて飲みたくない!食事をとりたくない!薬を待っている時間が長いぞっ~!などという誰しも一度は思ったことがあるだろう問題を次々に解決?って実際にこんな病院あったら血圧上がって別の病気を併発しそうです。そして現実問題一番不安なのは手術が全て医者の手にかかっていること。これが本当に恐ろしい。公開手術なんてとんでも方法はともかくとして、第三者の機関に経過を見ていてもらいたいのは事実。そんな病院に対する不安や不満を笑い飛ばしてしまおう…って事かもしれないけれど、私は笑いきれませんでした…。この病院、男は良いですけど女性には逆効果かもしれませんよね。女性の場合は〝ホスト看護士〟とか〝イケメン医者〟とか雇うんでしょうか。小日向さん演じる患者だけ死と隣り合わせで深刻な感じがして本作に似つかわしくないように思えましたし。それにしても渡部篤郎さんはおどおどしてて脱力気味で、頼りになるんだかならないんだか分らなくて笑顔が恐い役が良く似合います。・・・ところで流れ作業よりも酷い診察をしているのに休む間もないくらい大勢の患者が来ていて、経営が成り立たないってどういうこと?