14.《ネタバレ》 絵に金がかかっていて、声優も頑張ってる。
予告編は何かを予感させる作りで、テーマ性も強そうで、なんかおもしろそうな映画だ。
と思ってみたら大間違い。映画フォーマットでアニメ化しただけ。
これだったら同名の漫画化版の方がおもしろかったです。
邦画で原作モノって、どうしてこうただ全シーンを動画にしただけみたいなことしちゃうんだろうか。
せっかく監督も脚本家も演出家もいるのに、たんなる挿絵動画になっちゃう。
本作に至っては作画も高レベルなのにどうしてこうなっちゃったんでしょうか。
これって本質的に、日本の客層も遠因では。
おもしろさとか完成度そっちのけで原作とここが違うとか、原作から削られているとかに夢中になる原作モノフリーク。
こういう人たちの意見聞いてたらとてもじゃないですけど製品にならないでしょう。
複数冊が2時間に収まるわけがないってこととか、多くの人は文字をそのまま絵に置き換えても全然おもしろくならないシーンがあることを想像できないってことが理解できてない。
そういう所からの意見をプロが聞いちゃダメでしょう。
良いハードを使ってそれに見合わないソフトが作られる典型的な日本映画になっちゃいましたね。
原作モノだからすでにテーマがあるのに、脚本に落とし込めていないから小説版の販促動画みたいになっちゃいました。