1.《ネタバレ》 ツッコミどころが多すぎて、どこからツッコんで良いやら……。
前半は、如何にも当時の香港映画らしく、本筋に関係の無い無駄の多いユルユル展開。中盤を過ぎてから強引に話が進み、無理矢理終盤に雪崩れ込むのは、この頃の香港功夫映画のお約束みたいなモンで。w
そして終盤に差し掛かると、それまでの大味で雑なゆる~い殺陣から一変して、見応えのあるシビアなアクションに。いや、そんなことはどうでも良い。途中、いきなり差し込まれる『酔拳』のトレーニングシーン! ジャッキーが芝生の上で酔八仙拳(この映画では韓湘子の部分を使用)の套路を練っている。えっ、この映画は74年、『酔拳』は78年。なのにあのシーンが撮影済とは……。「実は『酔拳』は完成までに6年近くを要している」という噂は本当だったのか!
そして、相手の自爆によって棚ぼたで決着が付いてしまう、ある意味衝撃のラスト。w
後にジャッキー映画の常連となる役者さん達がたくさん出ているが、『蛇拳』(&『酔拳』)がどれほど出来の良かった奇跡の功夫映画だったのか、再確認させてくれます。