5.連続殺人鬼を追う、警察と民衆の姿を描いたサスペンス。
単なる捕り物劇というわけではなく、追いつめられる犯人の心理や
民衆たちの狂気にも似た群衆心理がよく描かれていて、中々狙いの面白い作品。
ただこの年代のトーキー映画は、まだまだ生まれたての赤ちゃんといった感じで、
やはり全体の作りが甘い。殺人鬼以外の登場人物たちのキャラがはっきり確立されておらず、
非常にわかりづらいために取っつきにくい。犯人役の役者さんは個性があるし、
演出も悪くはないんだけど・・・。古い映画なので仕方ない部分はあるのかな。