28.《ネタバレ》 これは見る人によっていろいろと解釈が変わりそうな映画ですね。 物語全般としてはベンの特異な運命にスポットが当てられていますが、彼の人生に関わった人たちももれなく運命に翻弄されているわけで、誰も定められた運命からは逃れる事は出来ず、その結果から誰もが「もし時間を巻き戻すことが出来たら」、と考える、ということではないでしょうか。 ラストシーンもハリケーンの接近で、病院内の皆の関心がハリケーンに向いて慌ただしくなっている中で、デイジーがひっそりと息を引き取りますが、物語の最後の最後でもう一人の主人公とも言えるデイジーが蚊帳の外に放り出されているようで、彼女の人生もまた、誰かに影響を与える「運命」の一コマに過ぎなかった、というような印象を受けました。 キャロラインや、病院の職員や患者達も、あの時、あのハリケーンが迫る病院にいたのが必然ならば、あの後無事だったのかわかりませんし明言もされていませんしね。そこに来てあの倉庫に打ち捨てられた左回りの時計が水没するシーンでジ・エンドですから・・・ 私自身も10万人に一人とかの病に罹ってもう云十年になり、運命というものについてよく考えます。なかなかに興味深い内容でございました。 【J.J.フォーラム】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-11-24 15:02:02) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 “The Curious Case of Benjamin Button”まずバトン姓は日本語読みだとボタンなのね。『ジムボタンの冒険』のボタン。なので『ベンジャミン・ボタンの興味深い事案』とかってなるのかな?OPのボタンいっぱいのモザイクとか、出生の秘密、戦争で富を成したバトン家とか、親から引き継いだベンジャミンのライフワーク(?)だったりとか、ボタンは重要アイテムなのに、この映画とボタンの関係なんて重要視して観て無かったなぁ。 老人として生まれ、年々若返っていくなんて設定、とても面白いじゃないですか。ただ期待したような若年化現象の映画じゃなく、正直、あれれれ?と戸惑ったのは事実。何だろう?一つ一つのエピソードは興味深いんだけど、それらを年々若返っていく男の視点で描く意図を、私は理解出来なかったのかも? 逆回転する時計が象徴するように、人生は時間に縛られていて、ちょっとしたイタズラでその後の人生が大きく変化します。デイジーがバレエを辞めた理由の交通事故なんかがそうで、誰かが何かタイミングをズラせば、あの事故は起きなかった。またあのタイミングで起こるべくして起こった。って言えるかもしれません。時は戻せないし起きたことはやり直せない。 若返っていくベンジャミンと年老いていくデイジー。この2人が同年代になるタイミングで結ばれるんだけど、ここもやはり、偶然にして必然のタイミングということでしょう。80年という長い人生で、ほんの数年、あのタイミングしか無いんだから。 この映画がデイジーとの恋愛のタイミングを描きたかったとすれば、他の部分が同じくらい興味深くて、何が言いたいのかが、ボヤケてしまった印象です。 コートのボタンが取れたときとか、予備があれば良いけど、お店には全く同じボタンなんて見つからないから、仕方なく似たようなのを買ってきて付けた経験って、ありませんか?無くしたボタンが変わったカタチなら尚さら変えが効かなくて困ってしまう。自分の人生に関わった人は、失ったら他に掛け替えの無い存在。まるでコートのボタンのように。 『人生はチョコレートの箱のようなもの』ってフレーズが有名な映画があるけど、日本人には人生とチョコレートの箱って謎掛け言われても、正直ピンと来ない気がする。この映画が『人生はコートのボタンのようなもの』だとしたら、日本人にはピンとこなくても、この映画はもっともっとボタンの印象付けが大事だったんじゃないかな。バトンて邦題付けた人。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 5点(2022-12-31 11:22:27) |
26.なんと悲しい最期。話も中盤から何となくハッピーエンドはあり得ない展開でしたが、デイジーが老いていくよりも、ベンジャミンがどんどんと子供になっていくというのは、なんとも見ていて切ない。あり得ないファンタスティックな映画だが、残酷な映画とも言えるだろう。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-06-12 01:34:47) |
25.《ネタバレ》 尺が長い上に、最後まで何が言いたかったのかよく分からず、少し退屈な映画だった。ブラピとケイト・ブランシェット以外ではもたない映画だ。 最初から、おそらく「ベンジャミンが成長するにつれて若く(幼く)なっていくというのは一種の比喩に過ぎないのではないか」と想定していたが、そのように受け取ることもできるし、そうは受け取らないこともできる何ともあいまいなストーリー展開だった。そもそもその点に着目して観てしまった私の見方が良くなかった面もあるが、もうすこしこの設定を効果的に活かすことができたのではないか。ベンジャミンとデイジーの出会いやその後の展開は確かにロマンチックではあるが、ちょっと物足りない気もする。ベンジャミンの行方は杳として知れないほうが余韻が深い作品に仕上がったようにも思う。 主たるテーマは「人生に年齢など関係ない」ということなのだろうが、「段々と若返っていく」という特異な設定にせず、もっとシンプルに観客の心に訴えることも可能ではないか。確かに特殊効果やメーキャップは素晴らしいが、それはあくまでも手段であり、映画の「目的」ではありえないような気がする。まあ、こういう考え方自体、時代遅れなのかもしれないが。。。ともかく「フォレスト・ガンプ」をはじめとした、こういう大人のおとぎ話的作品には自分は向いていないようだ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 20:08:39) |
24.《ネタバレ》 設定からして、酷な展開の連続なのではと、なかなか見る気になれなかったがついに観賞。 ベンジャミンの人生は思ったより悲惨じゃない…というか むしろ上手くいきすぎでは?というくらい。 生まれてすぐ捨てられるのは辛かったけど、 結果愛のある人に囲まれて、幸せな人生だったろうと思う。 対してデイジーは辛い…。せめて最期は娘にみとって欲しかった。 設定の割に淡々と進んでいくので長く感じるが、ラストシーンは印象的。 このシーンだけで見て良かったと思えちゃうのがすごい。 【ここなっつ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-03-07 09:32:50) |
【Junker】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-04-18 01:04:20) |
22.《ネタバレ》 むしろ、どうということのない映画で驚いた。観る前は自分の期待値が高くて、こちらでの評価が思っていたほどよくないことに疑問を抱いていたけれど、途中から理解した。ただ、老いて生まれ、赤ん坊になって死ぬ、という特殊な設定の架空の人物の一生を淡々と描くだけの映画だった。確かにその変わった生態のために生きるのに障害はあるのだけれど、なぜかそんなありえない状況が周りや世の中から「あなたなんかちょっと変わってるよね」くらいの見方しかされていなくて騒がれることなどは一切なく、それは単に生まれながらにちょっとした疾患を持ってたとか人とちょっとだけ違った姿形をしていたとかもっといえば単なる個性というレベルの描かれ方で、だから話としてもごく普通のある一人の一生を描いたものと相違ないと言っていい。あるいはそれ自体意図されたことのような気もしないではないけれど、その設定がこの映画の言いたいことをより際立たせる効果となっているとは思えない。引っかかったのは、赤ん坊のころは白内障でほとんど目が見えないとか耳も聞こえていないかもとかの老人特有の諸症状が出ていたにもかかわらず、10歳くらいの子供になったら今度はなんと痴呆の症状が・・・ってそれはちょっとおかしいでしょと思った。いくらファンタジー設定でもそれはさすがにスルーできないところ。この映画、見所はなんと言ってもブラッド・ピットの各種老人から壮年期、青年期の姿の変遷。これら気の遠くなりそうなほどの多くの微妙な差異の絶妙な表現にはもう脱帽する以外ない。 【にゅ~】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-12 18:51:00) |
21.主人公が若返って行くという奇抜な設定ながら、映画の内容は、普遍的なメッセージが込められた王道とも言うべき内容でした。特に心に残るものがあるでもなく、娯楽作として面白いか面白くないかと言えば、面白くもなかった。ケイト・ブランシェットもあんまり好きじゃないし。とにかく、もっと短くまとめてくれないと尻が痛くなる。フィンチャーは好きな監督だっただけに少しガッカリしました。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-01 20:37:43) |
20.こういう悲劇の映画って、必ずと言っていい程いじめっ子や、悪さを働く者がいるんだけれど、この映画には一切出てこない。この点は大いに評価できる。ただ、まぁ淡々と進み過ぎかなとは思ったけど。あと、ジャップ、ジャップ言われるのは日本人としてはいい気はしなかったなぁ。ケイト・ブランシェットは綺麗かもしれないけど、俺は無理だ・・・違った女優だったらもっと感情移入できたと思う。それにしても、ブラピの七変化にはすごい。いや、あの若い時のブラピは鳥肌もんだったよ。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-23 21:03:52) |
19.少し時間が長かった。どのシーンを削って欲しいというのは特にないが、もう少し全体的に縮めて欲しかった。ただ月並みだが改めて一期一会を大切にしていきたいと思った。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-10-27 18:11:14) |
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18.あまり面白くない。単調でもう眠くなる。ピュアなラブストーリーで切なくなるのだけれど、意外と普通。七回雷に打たれたじいさんやアーティストの船長は面白かったけど、全体的に何となく説教じみているのが気に入らないのかもしれない。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-08-26 23:20:04) |
17.《ネタバレ》 見る前に思った。老人の肉体をもって生まれ、どんどん若返っていくというだけの話をどうやって面白く、感動的にするのかと。見終わった今、見る前と感想は変わらない。 前半はそれでも、割と興味深く見られたのですよ。爺ちゃんのブラピがなんか見てて可愛いのと、からんでくる人物がユニーク。タグボートの船長とか。 ケイト・ブランシェットと結ばれてからがいかんな。一方だけ若返りゃ、悲劇に至るのは当たり前なわけで。「そりゃま、そうだろうな」としか思わん。若返るということ自体が非現実なんだから、見る人に共感しろってのは無理ですよ。 【佐吉】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-08-02 09:58:58) |
16.自分にはこの映画のメッセージがよく分からなかった。 物語も淡々と進むので、長い時間もあって、やや退屈だった。 ただ、CGや特殊メイクなどの技術はすごく、時の流れと重ねた年齢がしっかりでていた。しっかり作られた作品なんだとは思う。 音楽はかなりいい。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-31 18:01:49) |
15.前半はかなり良かったんだけどね~(秀作の予感..)..後半あたりから..ガッカリ..かなり、コケタ..大風呂敷広げて、最後は包みきれなかった..上手い脚本家なら、もっと感動的結末にできる題材なんだけどなぁ... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-30 12:56:46) |
14.《ネタバレ》 最新、特殊メイクの披露映画。内容は日記を永遠と映像化しているだけで、単調である。歳をいけば作品の魅力が分かるかもしれないが、20代ではちょっと厳しい。エル・ファニングは可愛かったが、ケイト・ブランシェットが好みでないのも点数に響く。いろんなエピソードを見せながらあ~いう最期を迎えるのは非常に悲しい。でも、不死よりはマシな気がします。一番、引っかかるのは若返り過ぎた事です。20代ぐらいで病死すれば良いものの、赤子にまで戻るってありえない。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-28 15:09:18) |
13.やっぱ普通に年取って死ぬのが1番だ。愛する人を守れない人生なんて悲しすぎる。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-28 07:44:40) |
12.《ネタバレ》 人の人生ってそんなものなのかもしれないけれども、盛り上がりにかける映画だなあと思う。人生ってほんの少しのタイミングっていうのをいいたいところなのかもしれないけど、交通事故に遭う下りがしつこいなって思った。そんなもん言われるまでもないしね。くらべる対象がちがうのかもしれないけれど「きみに読む物語」がよほど「(平凡だけど)数奇な人生」といえます。160分近く飽きず見る事が出来たということを考えると面白い作品には違いなのだけれども、どこか不満が残ります。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-19 02:27:34) |
11.後半急ぎすぎた感じがあったのが残念。。。 うーん、意外に何も残らない。。。 人生を逆に辿ることなんてないから無理なのでしょうけど・・・ 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-18 17:12:54) |
10.クロスする部分はほんの少し。それ以外はそれぞれに年を重ねていくのだということのすれ違いがはがゆい。こんなオバサン、ってケイトが謙遜する場面、やっぱり相手が若いってだけで年を重ねている自分のことが後ろめたくなるのは切ない。 【おっちょ】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-04-01 21:51:21) |
9.《ネタバレ》 まず人1人の一生分ですから、やっぱり長いです(笑)単調に長いので途中少々だれてしまいました。ブラピよりケイト・ブランシェットが光っていました。 【civi】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-03-23 09:18:33) |