7.《ネタバレ》 淡々とゲージュツカ・マチスを描く撮り方は良かったですね。
幼くして両親を亡くし、継父に邪険にされ、親子二代に渡って画商にあしらわれ、美術学校の仲間はドロップアウトしていき、娘には先立たれ。。。
よくよく考えたら物凄い出来事のオンパレードですが、絵以外は不感症なのか?ってぐらい、それらの出来事のが彼に与える影響は皆無です。
唯一サラッと結婚した妻だけは彼を支え、一旦は去りますが、また戻ってきてエンディング。
このことから夫婦の有り様を描いた作品のように言われたりもしてるようですが、うーん、どうなんでしょう?
芸術以外に無頓着なら芸術に対する衝動をもう少し見せて欲しかったですね。
でなきゃ、あまりに淡々としすぎでしょ。
劇中の絵やコントめいたテイストなんかは結構好きだったので、なんだか惜しいなぁって感じました。