7.《ネタバレ》 オリジナル版視聴済。
ストーリー、カット割り、カメラワークはほぼ同じなため、
逆にリメイク版から見た人にとっては結局不愉快なだけで手玉を取られることになる。
しかし、オリジナルを見た以上、どうしても比較せざるを得ないのも事実。
慣れなのか、オリジナルほどの不快感がなく、ナオミ・ワッツ、ティム・ロスといった有名俳優の起用、
生活感のない洗練された映像、ハリウッド特有のドライさがあってか、フィクション色がさらに強まり、
かえって陰惨な感じが薄まってしまった。
一線を超えた何かがこの映画には感じられなかった。
いっそのこと、ラストにもう一つ付け加えた方が良かったかもしれない。
暴力ゲーム(つまり本編)をクリアした子供とそれに無関心な親の会話を挿入するなりして。
アメリカへの嫌がらせのために焼き直しした割に全然効果なかったね、ハネケさん。