6.人間の二面性、個人主義と国家の対立、善と悪、対立軸を際立たせる事で物語りは普通動いていくのだけれども、
この作品ではそれがあまり上手くいかなかったようだ。
シンボルとして描くのであればやはりもっと単純化した方がやりやすかったのに、
そこに迷い、葛藤の要素が入り、さらにその部分の描写に時間を取られすぎた。
政府の闇、というのも事故といえば事故であり、可愛そうだけれども、復習の対象として実際に行動してしまうのは腑に落ちにくい。
正直にいって題材を肉付けした部分が悉く陳腐で幼稚。
漫画原作の映画であるのだし、もう少しシンプルな構成で効果を挙げる為の工夫が必要だろう。
邦画大作としてはみれない作品ではないし、主演はがんばっていたので5点。