1.《ネタバレ》 多分、このシリーズにお金を払うのはこれが最初で最後。ファイナルという事で、どんなモンかとでかけてきましたが、見ていてついてゆけず、ツラいところも多い映画でした。「合体」とかクライマックスの歌と踊りとか、ああいうセンスを喜べる引き出しが自分の中にありませぬ。これが最後なワリに、途中まで松坂慶子と吹石一恵の母子のドラマに重きが置かれていて、そうか、ここに世代交代が象徴されているんだな、と思ったらクライマックス以降、どっか行っちゃいましたねぇ。つーか、松坂慶子の演技はあれでいいの?とも思いましたが。彼女一人だけ舞台演技してるみたい。クライマックスはスーさんに三途の川で釣りさせてあげればいいのにねぇ。なんでそうしなかったのかな? 「釣り」って主要素やら西田敏行のキャラやら、どうも国民的人気を得るところまでは行けない感じがあったワケですが(原作とのギャップは今更語るべきでもないですが)、満席の新宿のシネコンではおじさん、おばさんによくウケていて、ああ、こんな貴重なシリーズが終わってしまうのは残念だなぁ、って。今の邦画は若い人向けなものばっかりですからねぇ。時代が内容にきっちり反映されている点も今の問題意識が薄くてファンタジーな方向に行っちゃってる邦画の中にあっては貴重でしたしね。