1.《ネタバレ》 場末の遊園地や、どっかの住宅展示場で風船を配っていそうな着ぐるみのウサギが闊歩しているのはシュール以外の何物でもないですが、怖い方に舵を切った場合は不穏な空気が漂いますね。時折リアルな面構えになったりするのも怖かった。清水監督お得意の常に何かに見張られているような陰鬱な映像の中、主演の満嶋ひかりは喋れない役柄ながら抜群の表現力で頑張っていたし良い女優になってきたなと思います。どこが現実でどこが妄想なんだろうという構成で悪くはなかったです。 3D作品がたくさん出来ていますが派手なモノは洋画に太刀打ちできるレベルじゃないので、日本はコッチ系で挑むのが良いかもしれません。映画館のシーンでウサギのぬいぐるみがフワフワ飛びながら目の前まで出てくるシーンは「おおっ!」と思いましたよ。お客が3人だけだったので、思わず掴んでみようとしてしまいましたw。ただ、現状の表現レベルだと映画に3Dは不要と思いますけどね。業界はどこまで行く気なんだろ。