1.今まで多くの映画を見てきた人にとって、あれとあれの良いとこ取りみたいに感じると思います。織田裕二や、アメリカングラフティ、スタンドバイミーなどなど。ドキュメントタッチであるがこれは、向井のイメージビデオに近いと思います。作中で、何でカンボジアなの?という問いに、「日本にだって助けるべき人がいるではないか?」「就職活動に有利になるかと思って参加した。」「上から目線で、一つ学校作って、お金を出したって彼らに何のためになるのか?」「自己満足ではないか?」こういう意見がありました。私もそう思います。それについて一つでも答えらしきものがあれば、向井が最後までふにゃふにゃした奴でなく、シャキッとした人格に変われば・・・。観た後の印象も変わったと思います。やっぱり、なぜ学校かという、根本的な動機付けがあまりにも弱いことと、東京ライフの男女ともに、ちゃらちゃらした連中の描き方、向井の若いときの織田裕二的な煮え切らない演技に、彼らより一回りも上の、世代としては、これを良作とは認めがたいのです。またヒロインが華がないのは仕方ないとしてももっと芯のある女性として描いてほしかった。何で最後で脱落したのか?全然わからんよ。それこそ痴話話で離脱なら、かの国に失礼と思う。全体的に旬の俳優さんが多数出ていますが、短いスパンで撮影したのか、演技者としての成長が観られない作品に感じます。