13.《ネタバレ》 フラッシュ・ゴードンを観たら無性に観たくなった。
見た目が可愛いクマちゃんのぬいぐるみなのに、中身がダメなオッサン。もうキャラクターの魅力だけでお腹いっぱい。
子供の頃のテレビのシーンでフラッシュ・ゴードンが流れてたけど、パーティを抜け出すジョンの興奮具合、音楽とシーンのマッチング。まさかサム・ジョーンズ本人ご登場には驚いたと同時に、大笑いしてしまった。あの音楽とあの衣装。そしてチャチな特撮とハンドルがプルプルしてるロケットサイクル。この映画で一番笑える所がここだろう。この流れで笑えないと、最後まで厳しいぞってくらい、力が入ってた。最後も結婚式でフラッシュ・ジャンプ。メッチャ笑ったけど、一本の映画としてはサム・ジョーンズネタに頼り過ぎ。
少年の願いとアパッチヘリの強さを比べるとか、ナイトライダーの着メロとか、テッドがハレンチ行為を暴露するたび出世させるスーパーの店長とか、「下がってろ!スーザン・ボイル!」とか、センスが良いとは言わないけど、私的に結構ツボだった。
コンサートでジョンが007オクトパシーのテーマ歌って、キーが合わないから裏声に変えるのとかも、ありそうで笑えた。
ジョンとテッドの喧嘩。あのつぶらな瞳でバキバキ殴ってくるテッドが、また良いんだ。
だけどここで疑問。ローリーはデートで野外音楽堂に行ったって、無理がないか?外はあの大雨だし。あとテッド、あんなにケンカ強いのに誘拐犯の子供を倒せないとか、一本の映画の中でコレは…最後の誘拐犯の下りは映画のテイストが変わったし、なんかダラダラ尺伸ばししてるようで、ちょっと飽きてしまった。70~80分で終わるネタを、無理して106分まで伸ばしたんじゃないか?って感じ(それでも短いけど)。TVの30分番組だったらちょうど良いのかもね?
あとこの映画の特徴、星一徹、ガチャピン、くまモンなどなど無理やり日本文化にローカライズした字幕がねぇ…私はダメでした。凄くシラケました。
くまモンなんてしなくても、そのままテディ・ラクスピンで良いのに。そもそもジョンが子供の頃は、まだくまモン居なかったし。
例えば字幕の文字の横に、テディ・ラクスピンの小さい写真載せるのって反則?多くの日本人がラクスピン知らなくても(私も知らなかった)、写真で容姿を見れば『あぁアレのことかぁ』ってなっただろう。字幕の加工が無理でも、無料配布のチラシにネタの意味を載せるとか、いくらでも方法はあったと思うなぁ。
あ、でもキラキラネームって訳は良かった。モトが“White trash name(ゴミみたいな白人が付ける名前)”だし。