5.《ネタバレ》 野犬となった犬を捕まえて、7日間で飼い主が見つからないと殺処分、どう助けるか、という話。
自分勝手な人間によってペット化された犬、責任感を持って飼おう!不本意ながら泣く泣く殺処分をする職員とその家族のヒューマンドラマといったところでしょう。
冒頭、一人身になったおじいさんは、飼い犬をきちんと誰かに託すことなく車で走り去る。そのあとを氣が狂ったように追っていく犬。これが悲劇の始まりです。
「犬を飼う」ということがまずは人間の傲慢なのだ、という視点はない。そこがひっかかる。子供を守ろうと人間に歯をむく犬を「凶暴」という人間、自然界で生きる犬を「野犬」「野良犬」と呼ぶ人間、「犬は話せない」と思っている人間。そうなのか、犬はそれでいいのか、人間はこれでいいのかと考えてしまう。その教材。