5.《ネタバレ》 マフィア映画にしては人物の描き方が浅く、ドラマが盛り上がりません。
仲間を1人、また1人と集めていくシーンは好きですけどね。祭りや遠足の前のワクワク感に似ている。
一筋縄ではいかない面子をそろえて、いったいいどんな凄いことをやってくれるのだろうと楽しみで仕方がない。
ところが蓋を開けてみたら、コーエンのカジノや麻薬を積んだ車を襲うだけ。
まあ、最初はそこから始めるのだろうと思ってみていたら、終始そんな感じ。なんと芸がない。
なのでアクションは夜のシーン多め。
暗いうえにみな同じファッション。
誰がどこにいて、誰が誰撃ってんのかわかりづらいです。
わかりづらいから、見せ場であるドンパチシーンもいまいち盛り上がりません。
※例外はあります。靴磨きの少年が巻き添えで撃たれてしまうシーンは緊迫感もあり良かった。だから今後の復讐劇に期待を寄せたのですが、それを超えるものは後半ほとんど出てきませんでした。
盗聴器を発見された途端、主人公たちの素性が一気にばれる理屈もよくわかりません。
エマ・ストーンは大好きな女優さんですが、正直この映画ではいてもいなくても良い程度の役回り。
軍隊あがりの歴戦の猛者オマラ。
投げナイフの達人コールマン。
天才ガンマンのマックス。
有能な人物を集め、個性豊かなはずなのに、それにしては盛り上がらなかった不思議な作品です。