2.《ネタバレ》 ヨーロッパの繊細な食材にアメリカ人がケチャップとマスタードで大味に味付けしやがった感じ。素材は良い物なんだろうけど下味を付けるとか切り込みを入れるとか、細部まで手を入れる丁寧さに欠ける。大雑把。
イレーヌとの心の交流しかり、法廷での逆転陳述の場面しかり。そんなぱっぱと進んだら余韻っつーものが無いでしょうよ。
締めくくりは大団円、これもなんかうまく行きすぎ。悪役トレーダーの最後の一人までつぶすんだったら、もっとあの3人を描き込むべき。正直あの人たちはけっこうどうでも良かったもん。
ヨーロッパの香り高きイレーヌや、レンブラントといった高尚な舞台装置を用意しておいて肝心の画家がジェイソン・パトリックてのも納得いかなかった。彼は芸術家には見えないよ。あっけらかんと良く日焼けしたアメリカンな顔だもの。
御大R・スタイガーが現役で登場、ちょっと嬉しかった。