2.《ネタバレ》 どこにでもいそうな仲の良い家族。はたしてその正体は・・・!北朝鮮から送り込まれたスパイだった。
家族は世を忍ぶ仮の姿。そんなドタバタコメディ・・・じゃない。どたばたしていない。楽しそうじゃない。なんかこえーよ。これは、私にとってはコメディ映画ではなかったです。
コメディっぽい演出があったとしても、設定そのものが悲惨な現実なので、笑うに笑えない。コメディとして見ることはできませんね。
唯一笑えたのはお隣の家族のある一幕。『なあ、ニュースを見ないと世の中の動きがわからないだろう。』『あんたが心配しなくても世の中はちゃんと動いてるってー』いや、そうだけど・・・!なんか自分のことを言われているようでした。
それはともかく、私が一番気になっていたのは、この映画の着地点。
漠然と、ハッピーに幕を閉じるのかと思っちゃっていたので。でもこの状況からどうやって?みんな故郷の家族と会えるのか?
ところが物語が終わりに近づくにつれて、どうもこれは悲劇ありきのバッドエンドムービーなんじゃないかと思い始め、物語は本当にそのとおり動いていくのでした・・・。
あーあ。こーゆー終わりに向けて状況が悪くなるばかりのストーリーって苦手なんですよねー。エンターテイメント作品だと思って見てしまったのがそもそもの失敗。
韓国の女性にスパイだとばれてしまった男は放置のまま物語が終わっちゃうのも気になるし。
極めつけは、ミンジ。彼女が生き残っているのはだめじゃないかな。最後の船のシーンで、銃声響かせて終われば良かったのに。最後の最後でテーマがぶれちゃってませんか。それにミンジがなぜ生き残っているのか、その説明をすべて省略するのは反則ではないだろうか。