1.《ネタバレ》 現存するオカルト屋敷。ウィンチェスターハウス!
主人公の精神科医は家主でウィンチェスター社の筆頭株主であるウィンチェスター夫人の精神鑑定を依頼されたため24時間増築が止まらない屋敷に泊まり込みで仕事をすることになる。しかしそこはウィンチェスターライフルで殺された霊が集まる場所。シャイな幽霊たちがさりげなくお出迎えしてくれます。しかし幽霊の中には過激派もいるもんで子供に憑依して夫人を殺そうとする危ねぇ奴が出てきちゃってさぁ大変。
怪しげな屋敷の雰囲気、信じていいのかわからない謎すぎる夫人。そして次々と起きる怪奇現象と見所沢山。グロいシーンが無い上品なゴシックホラーに仕上がっております。
そして大元の謎であるウィンチェスター夫人が何故家を増築するのかという理由がちゃんと語られるのは嬉しかった。
後半はホラー色が薄くなりますが、主人公とある場所での出会いのシーンはかなり意外でとても良かったですし、ラストシーンに全員が勇気を振り絞り悪霊に立ち向かう流れもなかなか熱いです。
ただラスト悪霊の必殺技がX-MENのマグニートーっぽくて拍子抜けしちゃいました。まさかと思ったらマジでやっちゃうとは。それと主人公はあまり迷わず屋敷の中を行き来するため不自然さや広さがあまり伝わってこないのはちょっと残念でした。
そんなこんなで前半は怖く、後半は熱く楽しめる気持ちの良い本作。暑い夏のひと時、クーラーの効いた映画館に行くならこの一本はどうでしょうか