1.《ネタバレ》 名優が怪演を披露するのを観るのが好きな自分としては、まるでセルフパロディのようなアン・ハサウェイのグロテスクなウイッチぶりは大好物です。“魔女が三本指”なんて炎上恐怖症の日本映画界では絶対に使わないネタですけど、そこら辺を強行突破しちゃうのはハリウッドというかロバート・ゼメキスらしいところ、もっともアメリカでも関係団体から抗議を受けたらしいけどね。「なんかディズニーのファミリーものみたいだな」と思って観ていたらラストで原作がロアルド・ダールだと知ってちょっぴりダーク風味なところに納得、ていうかダールの代表作の一つらしいので「それぐらい知っとけよ!」というところですかね。最後に人間に戻れなかったけどネズミとして幸せに暮らしましたとさ、という結末はジョン・カーペンター版の『透明人間』みたいで私はGoodだと思います。アン・ハサウェイとは対照的に可愛いおばちゃんぶりがキュートだったオクタヴィア・スペンサーも良かったです、彼女の魅力を再認識いたしました。