ベル・カント とらわれのアリアのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ベル・カント とらわれのアリア

[ベルカントトラワレノアリア]
Bel Canto
2018年上映時間:101分
平均点:5.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-11-15)
ドラマラブストーリー政治もの小説の映画化
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監督ポール・ワイツ
キャストジュリアン・ムーア(女優)ロクサーヌ・コス
渡辺謙(男優)ホソカワ
加瀬亮(男優)ゲン・ワタナベ
クリストファー・ランバート(男優)フランス大使ティボー
セバスチャン・コッホ(男優)赤十字のメスネル
エルザ・ジルベルスタイン(女優)
脚本ポール・ワイツ
製作ポール・ワイツ
配給キノフィルムズ
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1.《ネタバレ》 1996年、政情不安に揺れる南米のとある小国。まだまだ発展途上のこの国で、商談のために訪れた大手企業の幹部ホソカワは、その夜、副大統領の官邸で開かれたパーティーへと胸を高鳴らせながら出席した。何故なら、昔から大ファンであるオペラ歌手のロクサーヌ・コスも招かれ、彼女の奇跡のような歌声が聴けるからだ。宴も佳境に入り、舞台に立った彼女の美しい旋律に聞き惚れていた矢先、思いもよらぬ事態が巻き起こる――。なんと大統領の政策に反発する左翼ゲリラが密かに官邸へと侵入し、瞬く間に館を占拠してしまったのだ。多くの人質の命と引き換えに仲間の釈放を要求する犯人グループ。だが、政府は簡単には要求に応じる気配を見せない。事態は膠着状態に陥り、ホソカワやロクサーヌ・コスをはじめとする人質たちは、長い拘留生活を余儀なくされることに。すると、犯人や人質たちの心境に思いもよらぬ変化が訪れて……。多くの日本人にとっては今だ記憶に新しいペルーでの大使館占拠事件。左翼ゲリラによって、多数の民間人が何か月にもわたり監禁状態に置かれた挙句、軍による強行突入によって多数の犠牲者を出したというこの悲劇をモデルにした本作、日本人としてはいたく興味を惹かれ今回鑑賞してみました。まあやりたいことは分かるんですよ、これ。犯人グループと人質が長らく生活を共にすることによって、いつしか友情に近い関係を育んでしまうという、いわゆる「ストックホルム症候群」。ただ、物語の見せ方と言うか演出があまりにお粗末で、非常に残念な出来になってしまってます。まず、犯人グループがこの建物を占拠する冒頭部。観客の心を摑むためのとても重要なシーンなのに、あっさりと何のとっかかりもないまま終わっちゃいます。その後人質たちと犯人グループもけっこう簡単に打ち解けちゃって、気付いたらもう和気藹々。いやいや、ここらへんもっと丁寧に描くべきでしょう。おかげで渡辺謙演じる主人公とジュリアン・ムーア演じるオペラ歌手の恋愛要素がなんとも薄っぺらく、加瀬亮演じる通訳とゲリラの少女の恋愛に至っては取って付けたようでさっぱり心に響かない。いくらでも面白くなりそうな題材で、しかもこんなにも魅力的な俳優陣を揃えておきながら、この体たらく。監督には猛省を促したいところ。最後の強行突入によって次々と射殺されてゆくゲリラたちにはなかなか悲愴感が漂っていて、彼らにいつしかシンパシーを感じていた人質たちの複雑な思いもうまく表せていただけに、なんとも勿体ない出来の作品でありました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2020-12-29 02:30:41)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 5.00点
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600.00%
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