2.《ネタバレ》 タイトルからして(よくある感じに)安っぽいのですが、観てみると意外に(映画全体としては)全くB級以下って感じでもなく、それこそ「ホラー描写(ホラー部分)を除けば」準A級…みたいな感じなんすよね。頭髪・髪型に依る差別とゆーのは、作中の80年代のみならず現在ですら根強く残って居て…という事情を適切に踏まえた上でなら、安っぽいタイトル…と思いきやこれって、それこそまずは端的に悪い=ストレートでない髪のコトでもあり・それが引き起こす差別の醜さのコトなのかもしれず・或いは更にソコに係る人間の「虚栄心」そのもののコトを意味しているのかも知れない、そ~んなな~んか意味深い(=全くチープでもなんでもない)一種のメタファーにすら、思えても来たり…と。
とは言え、ね~~~やっぱホラーとしては、むしろ逆に不思議に思えるホドにめっちゃチープなんすよね。チープとゆーか、敢えて明らかに「時代遅れ」なマデにめっちゃ大袈裟・大仰にしてる⇒その大仰さを成り立たせるが為に設定・ストーリーも(これも敢えて)めっちゃ雑にしてる、みたいな、重ね重ねキョウビ今どき何でこんな質感のホラーを(そこまでして)指向するんじゃ?みたいな風に思えるんすよ。ハッキリゆーと、個人的にはホラーとゆーよりは(ダーク系の)ヒーローものみたいな感じだったと思えちゃってて、うーん……80年代というトコロへの(更なる)こだわりなのか、或いは、あくまで監督の中では(これが)時代とかを超えた「目指すべきトコロ」なのか、考えたダケで答えの出るものでは(どだい)ねーですケド、あくまで個人的には、今更これに共感するのはちょっと難しいすかね……
いちおう、ホラーとしての「雑さ」に関して最も指摘しておきたいのは、この(ホラー的)顛末とゆーのは、主人公からしたら、単なる「不運」だと言っちゃえば済むハズだってコトなんすよ⇒主人公は、別に悪魔に魂を売ったワケではなくて、単にこーなるコトを「知らなかった」ダケなんすから(⇒勿論、ストレートヘアに憧れるコトそのものが「虚栄」だ、と言うコトは可能だとしても)。ホラーとしては、だからこれって、怖いのは「罪と罰」なのか、それとも或いは「頭に隕石が落っこちて来るっていう事故」なのか、てコトになっちゃうのでして、んでフツー、人間が人間としてより恐ろしいのは・恐れるべきは、絶対に前者だと思うのです。それダケちょっとダケ、最後に一言言いたくなってしまいましたかね。以上。