1.《ネタバレ》 ワンピースの映画はとにかく割り切って観るしかない!本編とは関係ない!あるいはパラレル世界の別のお話。もう何作も観てきてるので、そこんところの心構えは万全で鑑賞しました。ちなみに原作漫画は読んでなく、アニメ版のみをリアタイ放送で絶賛視聴中です。
歌によって様々な現象を引き起こすウタという少女をメインに話が構成されているため、本編の約半分近く彼女のMVを観ているようでした。多少の覚悟はしていたものの、さすがにちと多すぎないかと思えました。なので本来の主人公であるはずのルフィの活躍もあまりなく、最後の見せ場も何で何をどうしたのかまったくもってチンプンカンプンで、ただただ物事を大袈裟に見せているようにしかみえなかった。テレビシリーズでの戦いにはちゃんと相手をどうやって倒すのか、倒したのかを明確に提示してくれていたから、今回のこの映画のラスボスの倒し方もなんだか大雑把にみえちゃいました。
またヒロインのウタちゃんも、つまるところ悪魔の実の能力者なのかもよくわからなかったし、仮にそうだったとして、いつどのタイミングでそうなったのかも不明なままで、どうにも彼女自身の能力の謎を明確に知れぬまま終わってしまったのが、とても歯がゆいですね。
ただそうは言っても、一番最初のライブシーンはとても迫力があって楽しめたし、黄猿とシャンクスの激突はおぉぉぉ!!!!てなれたし、赤髪海賊団のクルーたちの戦い方やシャンクスの秘めたる力も垣間見れたので、ファンとしては多少なりとものお得感は得られました。
まあでもね、この作品に見えたテーマ、主張はとても良くって、自分の思う「平和」や「理想」が決して他者にはそうとは限らないということ。現実から目をそらしてはダメだってこと。色褪せることのない永遠のテーマ、ですね。
全体的には曲を売りたいのが見え見えで大雑把なところもあるけれど、過去のワンピース映画の中でもそれなりにはまとまっていた方だとは思います。はい。