1.《ネタバレ》 概ね、全然そんなにつまんなくはなかったとゆーか(⇒少なくとも『モービウス』よりは遥かにマシ)よく考えれば主役の能力もお話の内容もワリと地味な方に思えるヒーロー映画なのですが、逆にソレがヒーローものと言うよりはクライム・スリラー(の派手なヤツ)ぽい質感に纏まって居た…みたいな感じにも思えて、んで主要キャラの方々の演技が(これまた)全然悪くなかったコトも含めて、終盤手前くらいまでは(小耳に挟んだ前評判よりは)全く大いに楽しめてたって気もするのですよね。
ただ、クライマックスに入り掛け…の辺りから(⇒正確にはザ・フォーリナーが余りにも呆気なくやられちゃった、ぐらいから)いくら何でも総じて全部が「簡単すぎない?」みたいな感じにも思えて来てしまって、その辺も含めて全体としてもちょっと余りにも抑揚が無いとゆーか薄味とゆーか(観易いけど)盛り上がりがイマイチ…と思ってた矢先、遂にそれが私の許容範囲を超えてっちゃったとゆーのがラスボスを倒して以降⇒肝心な家族三人の関係性に係るシーンだったのですね。要は、その三人の感情=近親憎悪的なトコロの描き込みもまた、前半~中盤を通して余りにも薄っぺらかったってコトの結果として、ラッセル親父の成行きにせよ・弟の豹変にせよ、私には「何故にそないなコトに為ってまうん?」と、大いなる疑問としか思えなかったってコトなのですわ。重ね重ね、ソコまではまあまあ面白かった…とも思えど、肝心なソコに関してはちょっと雑すぎね?と思ったコトを鑑みてこの評点にしてます(⇒結果として『モービウス』と同じ…)。