5.ベトナムとはこんなにもヨーロピアンな雰囲気なのか…と思っていたら本当にフランス・パリ郊外のセットでした(笑)。合作な理由は監督・スタッフ・出演者が在仏ベトナム人だったから…。ベトナムの情景が一切出ないのはそういう理由だったのか。1951年の時代設定を背景に意図する少女の成長を描き、その文化なり生活など見る所も多いとは思う。“奉公少女”と言えば日本では「おしん」でしょうが、そんなに波乱万丈なものでは無く、終始幸せな生活を送っている少女の物語に、正直あまり興味を感じなかった…。セリフは極薄で、後半のムイ(20才)は殆どサイレントモード。10才のムイを演じたリュ・マン・サンは透明感のある少女で、前半はとても良かったのに勿体無い…。外国では高く評価された映像美も、確かに数有る日本映画…小津安二郎や黒沢明に影響されたようなカメラワーク。当時31才の若さで、同じベトナム女性の心理描写を表現したトラン・アン・ユン監督の試みは決して悪く無い。ちなみに、日本製の蚊取り線香はこの時代から広くアジアで売られている、ポピュラーな商品なのだそうだ。 【_】さん 5点(2003-09-21 20:20:19) (良:1票) |
4.内容はともかく、何ともエキゾチックなタイトルに魅かれる作品。時代的にはベトナム戦争前のサイゴンが舞台。貧富の激しい国では、貧しい家に生まれた者は、子供の頃から金持ちの家の使用人として仕えると言うのは特に珍しい事ではない。ほとんどの場合、結婚するまで、運が悪ければ(未亡人になったり、離婚したりすれば)、一生、使用人として人生を終えることになる。教養を身につける余裕も無いし、またその必要も無い。それが当たり前の人生だから、別段自分を不幸だと思うことも無い。この映画の主人公の少女は、たまたま良い奉公先に恵まれ、器量が良く勤勉でもあったので、初恋の裕福な青年と結ばれることになる。一種のシンデレラストーリーと言えなくもないのだが、ストーリー性はほとんど無い。それよりも映像や雰囲気を感じる映画。「青いパパイヤの香り」と言う、タイトルもそうだが、ベトナムの庶民が見れば、この映画から郷愁や日常の記憶など、いろいろな面で心の琴線に触れることも多いのかも知れない。 【lafish】さん [地上波(字幕)] 5点(2006-01-07 03:26:26) |
3.途中までは良かった。美しい映像、BGMやセリフをほとんど使わず撮り方と表情で語りかけてくる演出etc....しかし1時間30分あたり、いきなり10年後に飛んでからはイメージぶち壊し。もう途中からは見てるのがしんどかった。。 【A.O.D】さん 5点(2004-10-05 16:37:27) |
2.きれいな映像とカットははっきり覚えているのにストーリーはなんとも印象が薄いです。 【omut】さん 5点(2003-08-06 01:03:00) |
1.主人公のムイちゃんよりも奉公先の三男坊が気になるんですが…ところでこの映画の監督さんは日本贔屓なのでしょうか?けっこう重要なシーンで、日本的なものが出てきているような気がします。ビデオで見ましたが、映像は美しかったです。映画の青いパパイヤ料理は大根で代用ができるそうです。 【たまごちゃん】さん 5点(2003-03-28 22:25:15) |