2.一応オペラ劇場が物語上のキー・ポイントにはなってましたが、本作は「暗殺のオペラ」というタイトルとは大分イメージのかけ離れた、地味なミステリー映画になってます(原題は「蜘蛛の戦略」?)。ベルナルド・ベルトルッチとしては単純なミステリー作品ではなく、自国の近代史を比喩的に描いた社会派作品として作ったんだと思う。しかしイタリアでのファシズム台頭の歴史及び戦後史等に疎い所為か、劇中のアリダ・ヴァリや主人公の亡き父の真意を今一つ掴めないまま映画は終わってしまいました。勉強不足を痛感しつつも、何とも評価のしようがないので、例によって5点献上。