2.この映画、まず長い。180分。前編、後編に分かれているので、続けて観るとちょっとしんどい。長く集中させるだけの吸引力がちょっと足りなかった。内容は妻と弟に裏切られた王が狂気におちいり破滅への道を歩みはじめるが、それを新たに妻となったヒロインが毎夜、物語を語って聞かせ癒していくってお話。劇中劇が5つあり、それをオムニバスで見せる。全ての話がおもしろくなく、退屈な話もあったし、物語の間に入る現実のシーンもちょっとまったりしてるので、それでやっぱり長くてしんどかった。物語を一つづつ観ていくと、最初のアリババは、二匹のドラゴン結構かわいくてよかったけど、お話自体は退屈、ドラゴンはCGまるわかりでレベルはそないに高くない。でも生物感はあるので許せるレベル。次の話は、話はちょっとおもしろかった。でも映像的に印象的な部分がなくてやっぱり退屈。次のアラジンが一番おもしろかった。ランプの精のキャラも不気味でいいし、繰り出す魔法の表現も奇想天外で。さらにアラジンが中国人ってのも新鮮。その次の王が交代する話は話も映像もイマイチ。最後の3人の王子の話は、魔法の絨毯も登場して、それなりに楽しい。全体的には、物語を語る重要性で全ての話がつながっていて、それが最後に収束するって展開は悪くはない。物語を語るヒロインも魅力的で彼女の語りなら、なんか聞いていたくなる。それで最後まで観れた感じ。