5.《ネタバレ》 ヤンヤンの想い出というよりヤンヤンの父親(オッサン)の人生譚なんだよな。
だから題名は『オッサン 夏の想い出』が適切な訳だが、それだと誰も見たいとは思わないだろうし、だいいちオッサンの写真じゃジャケット映えしない。
そういった打算的な背景が見え隠れして、見終えた後に何だか軽い詐欺被害にあったかのような気分にさせられた。
イッセー尾形が出過ぎなのもいただけない。
石橋貴明みたいな風情でまったくいけてない。
こんな日本人は嫌だ。
殺人事件が起きたり意外と非日常的なのもあったりしてストーリーに起伏はあるが、先にも書いたように特別イケメンでもないオッサンが主軸な上、映画全体のファッションセンスが最低なため、退屈な80年代の日本映画を見ている様な気分に陥るのもマイナス要素だ。