14.《ネタバレ》 クライマックス近くの犯人の「日本デザイン大賞授賞式」での独白。ここは感動するところなんでしょうが、大爆笑してしまいました。いや、話してる内容そのものも結構むしゃくしゃなんですが、それでもここまでストーリーを追ってきたもの、あるいは事件の全容を知る刑事たちには、それなりに感慨もあるでしょう。でも、あの会場にいた全く事情を知らない人々にとってはどうですか?有力代議士夫人でもある有名デザイナーが大賞を受賞する。そしてその第一声が「息子が死にました」w。そしてうつろな目をしながら、その息子は私が殺したと言ってみたり、あるいはいきなり西条八十の詩を朗読しだす、あげくがむぎわら帽子を人生に例えて熱く語りだす。何にも知らない人にしてみれば、この人緊張のあまり少しおかしくなったんじゃないと思うのが普通だと思いません?だから自分も当然、観客のそういう反応を予想し観てたら…… みんな、こんな、訳わからない話に感動して拍手喝采。この映画のリアリティの無さを象徴するようなシーンに声を上げて(一応勤務中なのにw)大爆笑してしまいました。 この頃から薬物の影響を受けていたかもしれない製作者ご本人以外は、みんなこんな馬鹿らしさ当然気がついてたと思うんですが、周りが怖がって自分に対する客観的な評価を一切与えられなくなった独裁者って、かえって気の毒ですね。 5点は仮。原作を読んでから再評価 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-09 13:06:42) (笑:3票) |
13.《ネタバレ》 20年ぶりくらいの再見。その昔にテレビで見た時も正直言ってあまりよくない印象を受けていたが、今見てもやっぱりという感じ。角川映画の2作目で、国内の豪華な俳優陣だけでなく、ニューヨークロケやのちに「復活の日」にも出演するジョージ・ケネディといったハリウッド俳優の起用など力の入った作品になっていて「とにかくすごい映画にしよう」とか「世界的にも売り出したい」という角川春樹の意気込みだけはじゅうぶんに伝わってきて、いかにも角川映画という感じなのだが、どこか空回りしていて滑稽に見えるし、初めて見た時も思ったのだが、ストーリーも「砂の器」のような感じでなんだかなあという気になる。脚本はオファーではなくオーディションで松山善三のものが選ばれたみたいなのだが、その脚本にも粗が目立っていて、本当に吟味してオーディションしたのかという気になるし、松山善三の脚本作品を何本か見た今になっては本当に松山善三が書いたのかと思えてくる。突っ込みどころは満載だが、中でもクライマックスの八杉恭子(岡田茉莉子)のスピーチのシーンは感動させようとしているのが見え見えなのだが、突っ込みどころだらけでリアリティが微塵もなく、思わず「なんだこれ」と声を出したあと笑ってしまった。このシーン、松山善三のような脚本家ならもうちょっとなんとか出来たのではと思うし、何より岡田茉莉子の無駄遣いにしか見えない。ラストの麦わら帽子が飛んでいくシーンは幻想的で印象に残ったが、見ていてなぜか「金田一耕助の冒険」のパロディの方を思い出してここでも笑ってしまった。脇をはじめとした豪華なキャストはそれなりに楽しめる映画ではある。ただ、主役の刑事を演じる松田優作は今見てもやっぱりイマイチな感じなのがちょっと残念。ストーリーの鍵となる「帽子」の詩が良く、まあ、それに免じて5点。(2022年1月16日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2005-03-16 19:25:19) (良:1票) |
12.森村誠一の原作は未読。「野性の証明」の前作。角川映画。くらいの前知識しかないまま鑑賞。かなり粗は目立つものの、日本映画らしくないスケールの大きさに驚き。鑑賞後に佐藤純彌のクレジットを見て納得。同監督の手による「新幹線大爆破」「君よ憤怒の河を渡れ」などに比べると、完成度は低く、緊迫感はない。随所にスケールの大きさが垣間見られる2時間ドラマというような印象。ニューヨークを舞台に、黒人青年が金を得るところから話が始まるところからして、そんな話だったの?と意外なところを突かれた感じ。十分興味を引く導入。序盤、黒人女性が主体のファッションショーを延々と流すとか、ある意味前衛的なのだが、かなりダレる。伏線的効果があるとは言えだ。警察が集まって会議をするシーンはわりと好き。黒澤明の「天国と地獄」っぽい。麦わら帽子をフィーチャーし過ぎなのはかなりクドい。全体的に、自然な流れではなく、型にはめ込む強引さがみられる。狙った通りの感動はたぶんほとんどない。なるほどいろいろと背景は考えられているのね、止まり。俯瞰映像の多用は、テレビドラマにはない映画ならではの贅沢さ。ニューヨークのスラムはなかなかいい雰囲気出てた。昭和的な雑多な映像が多い中で、終盤の霧積の空は美しく映えていた。ワールドトレードセンターが健在なのも時代を感じる。役者は相当豪華。日本映画としてはかなり金をかけてるし、この時代特有の熱気を感じた。小川宏とか懐かしい。ニュースを読む露木茂が若くて衝撃的。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-02-15 19:46:55) |
11.公開当時のプロモーションの力の入れようを思い出します。まだ子供やった為、鑑賞はせぇへんかったんですが、あれから30年たった今レビューする事に意味があるのか... 映画の内容は皆さんが書いておられるように、突っ込みどころ満載な話なんやけれども、良くも悪くも角川書店および角川春樹が日本のエンターテイメントに与えた影響のデカさを感じます。「お母さん、僕のあの帽子...」の詩は、当時子供ですら話題にしていたし、ジョー山中の主題歌も何回もCMで聞いた記憶がある。「ママ、僕がそんなに憎いのか」と言いながら、刺さったナイフをさらに深く突き刺したお兄ちゃんのシーンだけが、鑑賞後も深く印象に残ってます。 【海の雫】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-08-18 16:34:03) |
10.この映画はプロモーション(音楽&キャッチコピー)が名作だったんだなぁ、としみじみ思った。 作られた時期を考えるとストーリー展開はまずまずだと思うんですが、映画のタイトルと内容がマッチしていないのがイタイ。5点を献上。 【カナ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2007-01-07 01:44:23) |
9.松田に三船に鶴田…。この3人の共演というだけでも観る価値があります。というか、観るべき点はそれぐらいか。大勢のキャストとストーリーをギッシリ詰め込んで、バタバタと駆け足で進行した印象です。その割にファッションショーのシーンがダラダラと長いのは不思議でしたが。ただし、聞きごたえは十分。さすが、大野雄二の音楽はすばらしい。ちなみに私、封切り30年目にして初めて観ました。それもギャオさんで。タダならいいか。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 5点(2006-07-12 18:09:40) |
8.ドラマになる前に、深夜偶然にもこの映画を見てしまった。 ドラマがあるってわかってたのなら見なかったのに…。 映画よりドラマの方が面白いのでは? 【あしたかこ】さん 5点(2004-08-05 23:06:56) |
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7.邦画でNYカーチェイスをやるとはまためずらしいですね。それにしても、なんだな話も流れも大味な気がするなぁ、、、「ストウハ」と言って死ぬのがいかにも設定くさいし、受賞的の演説もいかにも設定臭い、、、こういうのに違和感を持つともう泣けるどころではなくなってしまいます、、、。 【あろえりーな】さん 5点(2004-06-12 00:19:31) |
6.重厚なタイトルに比べ、平凡なサスペンスに終わっていた。でも「母さん…」のあの詩はよかったな。色々なものを捨て置き生きてきた犯人の人生は、まだまだ青二才の私には計り知れないものがある。高層ホテルを象徴とした高度成長期、そしてまだ戦争がそれほど遠い過去ではなかった頃の悲劇。 【のはら】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2004-04-14 21:04:10) |
5.あの自刃したお兄さんが可哀想だった。詳しい人は文句も多々ありましょうが、素人にはそれなりに見られる映画でしたよ。 【ひろほりとも】さん 5点(2003-11-05 12:34:15) |
4.テーマ曲を聴くだけで悲しくなってしまう・・・・当時中学生だった私めには森村誠一ものってすごい大人の世界に見えていた。 【だだくま】さん 5点(2003-10-23 16:57:09) |
3.全体的なストーリー展開や俳優陣の熱っぽい演技はとても魅力的で良いんだけども、ラストが気にいらない。あそこで死んで終わらせれちゃあ不快感が残る。死んで話が解決というのはあまりに安易で物語全体の質を下げている。 【スマイル・ペコ】さん 5点(2003-06-05 01:26:29) |
2.森村誠一がこのころはかなり好きだったので・・・。原作もよかった。 【みんみん】さん 5点(2003-04-28 21:49:12) |
1.スケールの大きな作品ではあるが脚本がうまくそれについてきていない気もした。ジョー 山中の演技はともかく、主題歌は最高だった。 【本間】さん 5点(2002-11-19 18:16:35) |