2.侯爵夫妻の元に集まった飛行家を初めとする客人たち、そして侯爵に仕える従者たちの入り組んだ人間関係と恋愛劇、それが衣装によって人違いになるところなどまさにボーマルシェの「フィガロの結婚」だ。といっても私は原作を読んだことはなく、モーツァルトのオペラで知っているだけのことなのだが・・・。原作は上流社会批判の風刺が痛烈に込められているのだが、この映画は果たしてどうであろうか。モーツァルトの歌劇では美しい音楽と歌で楽しめるのだが、映画はドタバタがひどすぎるように思う。それに動物愛護協会からクレームが出そうな狩りのシーンもあるし、コメディとして笑える結末でもないし・・・。