1.《ネタバレ》 年代の割によく練られた人物の構成だが、ややこしくて少々疲れる。
一流の舞台俳優を目指す若男のために悪意のない小細工をする美少女。その美少女の嘘にそそのかされて求愛する名声ある年老いた役者。
登場人物全員が無意識に持つ煩悩と闘いながらも、それに妥協していく過程は、現在の価値観にも通用するものであるが、悲壮感を感じる幕で下ろされ、観ている私たちは何を考えればいいのか?と問いたくなってくる。
普遍的なテーマを扱っているが、この21世紀の暗い今の時代には使い古されてしまった題材である。 鑑賞中眠たくて仕方なかった。