2.美しく、そして難解な作品だ。
これは評価するのが難しい。
シーンとシーンとの行間が広く、次のシーンへいくと、途端に前のシーンを忘れてしまう、という序盤から中盤があり、それでもどうにか後半は解りやすくはなる。
二人のベロニカがテレパシーで・・・というテーマは、どうも移入しずらいものがあったが、主演女優の個性的美しさと詩的映像美が功を奏し、まずまずは堪能できた気がする。
フランス映画っぽさは薄く、ポーランド映画の色がより強く出ている感じ。
『灰とダイヤモンド』をイメージさせたが、あれより幾分自分に合っていた。