11.《ネタバレ》 とても見るのを楽しみにしていた映画の一つです。
その反動もあってか、期待していたほどではありませんでした。
こーゆー作品に欠かせないのが『成長』。その『成長』を疑似体験できれば最高です。
それは主人公でも良い。脇役でも良い。チーム全体でも良い。
この作品はどうでしょう。個人的には、もう少しドラマチックに成長のプロセス、成功への軌跡を演出してほしかった。
その描写に説得力があればあるほど、ラストで、大きなカタルシスと爽快感を感じることができるというものです。
あとはキャラの魅力ですかね。
まずは主人公の天才ドラマー、デヴォン。
必ずしも品行方正である必要はないんですが、彼は何とも中途半端ですね。
アウトローでいくのか、カリスマでいくのか、どっちかにしてほしいです。
まあリアルと言えばリアル・・・。
次にリー監督。威厳なし。ぶれすぎ。
レイラ。どうでもいい存在感。特にパーティでのラブシーンは不要。
個人的に良かったのはショーンです。ステレオタイプなライバル兼先輩ですけど、彼の嫉妬、羨望、プライドにはいたく共感できます。
まあこの作品が楽しめなかった一番の原因は自分自身です。
そもそもドラムラインのバトルのルールがよくわかりません。
主人公が相手校のドラムをたたいたのが失礼千万だから、殴られて、みんなからはぶられて、追放されたと思っていたのですが・・。
なんと、ラストのバトルで、ライバル校に自分達のドラムをたたかれちゃっているではありませんか。
解せぬ・・。じゃあ、あのときの主人公の行動の、どこにルール違反があったのか、いまだわからず。
ついでに言うと、A&T校と、他の高校のマーチングのレベルの違いがよくわからんのも問題ですね。