1.《ネタバレ》 「フルメタルジャケット」以来パッとしないままオヤジになっていくであろうマシュー・モディン主演作です。
「みんなそれぞれ無いものねだりをしている」的なことがテーマです。なおかつ「もしもそれが手に入ったら、〝本当は求めていたのはこれじゃなかった〟ということがわかる」みたいな展開です。「リアルブロンド」とはまさに、昼メロ出演中の友人が夢見ていた女性のはずなのに、手に入れたらできなくなったという、映画のテーマそのままな意味です。
正義の実現された社会を求めるマシュー・モディン(中出ししても妊娠しない女性も求めているというアホ)、イヤらしくない男性を求めるキーナー、素の自分を愛してくれる男性を求めるモデル、それらはみな無いものねだりということになっています。
けどもまあ、みんな落ち着くところに落ち着いていきます。全体的にユルい作品なので、これといった文句を言う気力も湧いてきません。
最後におばあさんの犬が戻ってくるのは、求めずに待てば訪れるという意味なんだろうか。