1.女を撮るのはウマイと思うんだが、池上季実子は華がないし、浅野温子は文芸向きではないし、キャストがイマイチかな。AKBのような集団モノとして見るしかないのだろうけど。そもそも必要なのかと思われる恋愛部分の描き方が中途半端で「女の生き様」というテーマが弱まってしまったような。男の方は全体的に存在感が薄く、緒形拳には凄みは感じるものの扱いが中途半端。原作をかなり改変して脚本を弄ったようだが、結果、物語があるようで無いような映像で魅せるだけの作品になってしまい、『鬼龍院花子の生涯』と比べてしまうと面白みはない。昭和初期の時代背景、高知の雰囲気は味わえる。