1.《ネタバレ》 この監督は画作りが本当に巧いと思う。ひとつひとつのシーンが実に美しい。ただ、自分は物語が映像にのっていかないと退屈するタイプなので、観るのに非常に体力を要した。瞬間的な感動はあっても、それ以上の持続的な感動には達しなかった。そういう意味では、同監督の、風の丘~の方が遥かに良い出来だと思う。(あちらも物語は希薄ではあるが)この監督、既に100本以上撮ってるそうだが、近年の作品は観る人を選ぶ映画だろう。(自分は最近の4本しかみてない) 特に印象に残ったのは、チェミンシクの熱演。そして、床に精液が墨絵のように散らばるショットのやるせなさ。思わず「せつねぇ」と心の中で呟いてしまった。