2.《ネタバレ》 最初に火星人は地球人より高等な知能を持っているとしておきながら、
あのような結末にはがっかりだった。二回見たのだが、やっぱり同じ。
脚本やテンポもよくちゃちな特撮も愛嬌さえ感じられたのに、
ラストがどうしても好きになれないのはご都合主義だからか・・
教会の結末ならもうちょっと牧師を、博士が主役ならもうちょっと
火星人撃退の鍵を握る薬品?に時間をさくとか。
一番納得いかないのはやはり高等な生物である火星人が、
宇宙服も着ず(そのくらいのデータはあるだろう)無防備に
UFOからノコノコ出てきたこと。それ以前に大気によりウィルス
感染したのなら、バリヤ(防御)を解き攻撃に移る瞬間に、
地球人の攻撃が少しでもダメージとして残ったとかの説明がほしい。
これをスピルバーグが監督し映画にするようだが、
話を持ってきたのがトム・クルーズだから彼が主演だ。
両方(トムというオレヒーロー&宇宙人侵略映画)私は、
スピルバーグとは合わないだろうと思う。宇宙人は敵という映画なら、
ルーカスのほうが・・どちらにしてもこの映画を今見ると、
リメイクはしたほうがいいけど(武器とか)時代は変えてほしくはない。
今の時代に(火星に生物がいない説)火星人では合わないから。
いるかもしれないから、いるに違いないくらいに発展させるには、
この映画の時代にしなければ。もちろん車も町も何もかも。
変えるのは特撮の出来。そして逃げ惑う人々や崩壊する町は
最大に力を入れて。最初のエポックな隕石は捨てがたいので、
その周りの景色くらいは変えても良い。
ラストの教会ネタは今でも使われる神が天変地異を救うので、
それまでに科学的につじつまが合うような話にするなら、
もう最後はエンドオブデイズのように大げさに教会を出していい。
こうなると、スピルバーグ映画としては死んだはずの神父が、
実は死んでなかったとか、殺されたのではなくさらわれたという
設定のほうがよい。上手にリメイクすれば感動作になるかも。
あと同時期にアニメのマーズ(横山光輝原作)を見たので、
妙に感心した。話はまるで違うのだけど、どこか同じ匂いがした。
昭和のSF漫画家で宇宙戦争を見てない人はほとんどいないだろう。