1.《ネタバレ》 “魅惑の紙やすりボイス”でお馴染み、元暴力団組員安部譲二の自伝的小説を原作とする本作。何と言っても見どころは、豪華個性派俳優陣でしょう。植木等、山城新伍、川谷拓三、江戸屋猫八、花沢徳衛、汐路章。いい味を出している役者さんばかりですが、皆さんお亡くなりになってしまいましたね。後に覚せい剤取締法違反で逮捕される江夏豊が看守役だったり、替え玉受験でチクられる、なべおさみがチクリ屋を演じたりと、まるで未来を予見したかのような奇跡の配役には笑わせていただきました。脱獄なんかしない『刑務所もの』のはしりでしょうか。