2.《ネタバレ》 ささくれ立った、ほろ苦めのラブストーリー。
女がダメ男を好きになってしまって、ひどいこともされて、それでも嫌いになれない女。
そんなダメ女を星野真里が熱演。
なかなかのハマリ役だったんじゃないだろうか。
貧乳をさらけ出しながら、「私のことを好きになって」と懇願し、男に無視をされて嗚咽する女。
だけど、その侘しい女の風情が、その貧乳がゆえにうまく表現されている。
貧乳をさらけ出しながら、ベッドの上で男に無視をされてベソをかく構図は、何とも表現し難く侘しい。
監督は、ここまで計算して星野真里を抜擢したんだろうか??
こういう男女のどうしようもないダラダラ関係っていうのは、現実的にもある話で、リアリティは十分に感じられた。
星野真里の薄幸な感じ、そして意外にもダメ男ぶりが自然に感じられた西島秀俊。
キャスティングはかなりマッチ度が高い。
だが、このささくれたお話を、楽しく観ることはできない。
最後のカラオケシーンで多少は気分が軽くなるが、とってつけたようなラストの感も否めず、なんだか自分までもが、どうにもならない窮屈な環境に居合わせた様で、気分は塞ぎ気味の降下気味となった。
色々書いたが、私が本作を観ようと思った理由は、他でもない「星野真里が脱いだ」なわけで、まあこんなもんでよろしいのではないか、とも思ったりした。