3.《ネタバレ》 あまりイケてるとは言いがたい学生生活を送る、思春期を迎えたばかりの冴えない少年DJ。彼の唯一の親友で、お調子者で太っちょな男の子チャウダー。彼らと偶然知り合うことになる、お高くとまった生意気少女ジェニー。ハロウィンを明日に控えた夜、そんな3人はDJの家の向かいに建つ、偏屈な爺さんが独り暮らしをする怪しげな一軒家のとある秘密を知るのだった。それは、この家が自らの意志を持って人を襲い食べてしまうという恐ろしいモンスターハウスだという驚愕の事実だった。「大変だ!明日はハロウィンでたくさんの子供たちがこの家にやってきちゃうよ!」と、頼りにならない大人たちを尻目に彼らはそんな恐ろしいモンスターハウスへと一致団結して立ち向かってゆく――。スピルバーグ&ゼメキスというエンタメ映画界の巨匠コンビが製作した、全編を美麗なフルCGアニメで描き出すコメディタッチのホラー冒険活劇。なんだけど、うーん、全体的に中途半端な感じが否めない作品でしたね、これ。いまいち魅力に欠ける主人公の少年少女たち(なんか顔が微妙にリアルで怖いんですけど…笑)や、モンスターハウスの全然ワクワクしない地味な造形、スケールがちっちゃ過ぎてなんとも盛り上がりに欠けるストーリー展開…。何より致命的なのは、館がモンスターと化した原因であるお爺ちゃんとその太った妻との哀しい恋物語がかなりおざなりに描かれちゃってるとこ。どうしてあんなに太った妻をあそこまで愛するようになったのかがさっぱり分からないせいで(爺さんは極度のデブ専なの?笑)、いまいちストーリーに入り込めませんでした。でもまあ、徹底的にハードルを下げて観れば、けっこうCGも綺麗だし、時間も90分とコンパクトだし、適度なヒマ潰しにはなると思いまーす。