1.《ネタバレ》 ロベルト(ベルモンド)とグザヴィエが元々親友だったという設定がイマイチ掴めず、獄中のプロットに進んでからようやく物語に入り込めたという印象。
獄中での再会シーンの描写や、その前の法廷のシーンでもウインクをするのみといったごくあっさりとした描き方だったのが非常に気になってしまいました。
そもそもこの映画、ストーリーの緩急が付けられておらず、銃撃戦が映画内のあらゆる場面で繰り広げられてしまっているためにどこが終盤の盛り上がり所なのか全く分からないままエンディングを迎えているように思えます。
ハリウッド映画のように分かりやすくしろと言うつもりはないですが、エンディングの唐突感は自分が観てきた映画の中でもトップクラスの部類に入るほどです。
殴り合いなどのシーンも、例えば刑務所内でグザヴィエが看守に囲まれるシーンや砲弾除去の手前で泥まみれになりながら取っ組み合うシーンなどもイマイチ迫力が伝わってこないですし、またクラウディア・カルディナーレとベルモンドは撮影外では実は仲悪かったんじゃないかと勘繰ってしまうほどの冷めたキスシーンだった事も残念に感じました。