7.《ネタバレ》 設定は好み。ヒロインの女優さんも好み。
なのに、何がいけないって……犯人役がすべて悪かった気がします(苦笑)。
あと、97分は長すぎた。
題材が密室系で、登場人物が基本2人だけなんだから、せめて70~80分程度にすべきでした。
そうしたら無駄なシーンがはぶけてダルダル感がなくなり、もう少しクオリティがあがったのではないでしょうか。
あるいは、もっと低予算でギリギリ~という状態で作った作品なら、もっと緊迫感が出たのかも?
なんて、それは違うか…。
とにかく一番のネックは、犯人役のウェス・ベントレー。
怖くないし、気味が悪いというより気持ち悪いだけで、凄みもないし、みっともないだけだし。
最初から最後まで、「なんじゃコイツ、バカか」としか思えない程度の悪人ぶり。そういう意味では、現実的な犯人像なんだろうけど、でも、映画なんだから。
リアルを追求するなら、もっと設定からリアルにすべきだし(あの大きなビルをたった一人で警備ってオカシイ、犬連れOKつーのもオカシイ)、サスペンスチックを狙うならば、もっとオドロオドロしい犯人像にすべきだった(単にモテない君というのではなく、異常な性癖を持つとか)。
そういう意味では、中途半端な作品ですね。
土台の設定が悪くないだけに、残念。料理の仕方を間違って、いい素材がイマイチな味になっちゃった~て感じです。
リメイクされたら(って誰もしないだろうけど)、もっと面白くなるかも?です(苦笑)。
ラストシーンでようやく外界が映りますが、凍えるようなホワイト・クリスマスの寒さが画面から伝わってきて、こっちまで震えが来ました。
キリスト教圏の人が思うクリスマスはわからないのですが、きっと日本人とじゃラストシーンの受け止め方も違うんでしょうね。
私は「早く彼女を保護してあげて~」って思って終わり、でした(笑)。