16.《ネタバレ》 -For Whom The Bell Tolls-原題まま。 ことタイトル回収についてはラストが全てかもしれません。 「アメリカの事を考えろ…出来ない。マドリード(共和国側最後の拠点)の事を…ダメだ。マリアのことなら、出来る!彼女は私と生きるのだ!」機関銃→鐘。映画を観ての通り鐘を鳴らすとは銃を撃つこと。第2次世界大戦が佳境を迎える時期、この戦争が誰のための戦争かを、観る者に問うているように思えた。 つまり『祖国アメリカの為とは言わないですよ。侵略されている国の為とも言いませんよ。あなたの愛する女のために鐘を鳴らしませんか?』と。 直接的には『独裁政権に髪を刈られ、凌辱を受けている可愛そうなマリアが、あなたが鐘を鳴らすのを待っていますよ。』と。 もっと言えば『海の向こうの戦争なんて興味ないかもしれないけれど、向こうでは字も読めないムサ苦しい現地男に囲まれて、ラテン系のマリアが、東欧系のマリアが、東洋系のマリアが、アメリカ人のあなたが銃を構えて参上するのを待っていますよ。』と。 早い話『軍に入って銃を撃て』と。 中学生くらいの頃、確かNHKでやっていたのを観たんだと思う。過去の名作ってあまり観てなかったんで、ありがたく鑑賞させてもらって、有名なキスシーンと最後のシーンだけ覚えてました。こんなに長い映画だったんだ。 パブロやピラーに比べ、マリアの浅黒メイクの、何といい加減なことか。悲壮感を感じさせる髪は、3ヶ月の間に可愛いくらいには伸びている。ここはあまりにリアルだと引いてしまう。山岳の厳しい環境でロベルトとマリアが隙あらばイチャイチャしてるのも、現実の戦場とは違って夢のある話に思う。 臆病だからとか姿を消しては戻ってくるパブロ。美人じゃないからってピラーの愚痴。作戦決行日に大事な連絡が届かないゴルツ将軍。内容と時間のバランスが微妙で、看板俳優が出演する大作だからって、無理やり170分の長尺映画にしたようにも思える。 【K&K】さん [地上波(字幕)] 5点(2022-05-05 17:00:43) |
15.《ネタバレ》 狭くて殺伐とした洞窟暮らしの中、美男美女の二人だけ別世界のようにイチャイチャされては、周囲の人間にはたまったものではないでしょう。そのデリカシーのなさから、私は早々にこの作戦の失敗を確信しました。イングリット・バーグマンは言わずと知れた超絶美人さんですが、後半に行くにつれて「ロベ~ルトォ~」と聞くだけで腹が立ってきます。 それにしても、リアル戦時中にこんな甘ったるい戦争映画を作るような国と戦争しちゃいけませんね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-05-27 22:50:29) |
14.《ネタバレ》 1943年に、こんなアクション娯楽作品を作るだなんて、ハリウッドはすごいですねぇ。 クライマックスのドンパチや橋爆破シーンなど、なかなか頑張ってます。 ただ、銃で撃たれた時の演者達の演技がいまいちで、なんというか撃たれた感がないんですよね。急に眠っちゃったみたいな(笑)。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-21 21:15:16) |
13.題名は英国詩人の一節からとられたものらしいが、映画ではどういう意味なのかつかみにくい。どうしてもクーパーとバーグマンの恋愛映画になってしまっているように思う。原作を読んだわけではないが、北欧系のバーグマンはスペイン風にはほど遠く場違いにすら感じてしまう。橋が爆破されるシーンでは戦場にかける橋を思い出してしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-01-31 22:46:12) |
12.《ネタバレ》 20世紀を代表する美男美女によるこの映画、さてそのお話の出来栄えはと言うと……つ、つまらん! 恋愛&活劇映画の優等生作品である「タイタニック」と比べるとその差は歴然。タイタニックでは主人公にとってはヒロインは最初の時点では「あちら側の人」でした。だからこそ恋愛関係になったときの達成感も大きかったんですが、この映画ではヒロインがあろうことかいきなり「小汚いおっさん連中の中に一人だけポツンと『白肌&金髪の美少女』という異質な存在がいる」という描写で登場します。つまり最初の時点でもう既に「こちら側の人」なわけです。「主人公にとっての異質な存在にとっての異質な存在」ってことは結局「裏の裏は表だ」っていうことですから。達成感もへったくれもないわけです。ライバルの不在も痛い。最初の時点から「どう考えてもこの中に主人公の恋敵になりそうなメンバーはいないよね…」と思えてしまってはワクワク感がない。そもそもヒロイン以外のほとんどの人間も最初から主人公に友好的なので、途中でパブロが中途半端に怪しげな態度を取ったところで、数的優位に立っているのは主人公の方なんだから。これといった危機感が無いままにタラタラと話が進んじゃう。これじゃ盛り上がらないわけだ。私は原作未読なんですが、多分この原作の方では元々プロットの面白さで勝負するタイプの小説では無かったんでしょうね。思想的、哲学的な面で評価されてる作品なんでしょう。それを映画化に際して、せっかくの良い部分はごっそり削り取るわ、「そこは売り物じゃないよ」というプロットの方は何の改良もせずにそのままボンと出すわという一番やっちゃいけないことをやっちゃった作品なのかなと。原作者も怒ってたらしいですし。5点。 【バーグマンの瞳】さん [地上波(字幕)] 5点(2014-11-27 16:01:25) |
11.とても古い映画だが、「風と共に去りぬ」と同様にスケールが大きく、 当時としては大作だったことが窺い知れる作品。戦火の中のラブストーリーということで、 いかにも粗が目立ちそうな設定だが、ストーリーは予想以上にうまくまとまっていた。 ただ主人公は重大な任務を請け負っているので、そちらのお話にも力を入れなければならず、 多少ラブロマンスとどっちつかずの感はなきにしもあらず。バーグマンは本当にきれいだった。 主人公のゲイリー・クーパーもラストに男らしいシーンを存分に見せてくれる。 格別ドラマチックな展開はないが、映像もきれいだし、それなりに見応えはあるクラシック映画。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-06-24 13:57:56) |
10.《ネタバレ》 長いバージョンを観ました。なぜか「キスするとき、鼻は邪魔にならない」という名台詞がある、という知識だけは持っていた。でも、メロドラマ部分に特筆するものはない。必然を感じないひと目惚れだからでしょう。本作の見どころは、パブロというおっさんと女房のピラー。活動家だったおっさんは集団意識の醜さに挫かれて、やる気を無くす。でも正義を失くした訳では無い。若い娘(バーグマン)を助け、少し惚れるが女房が怖い。そこへ現れたアメリカ人は、男がかつて持っていた真直ぐな正義感を振りかざし、あっさりと娘を魅了し、女房まで味方に付けた。たぶん、女房はアメリカ人に好意以上のものを感じている。そりゃ、おっさんしてみれば面白くない。ちょっとグレるのは人情だ。女房はアメリカ人に惚れているけど、亭主と娘への責任感から感情を表に出せない。薄っぺらな主演ペアに比べ、ぐっと抑えた演技は見応えありました。原作は読んでいませんが、この二人は「文学的」でしたね。本作のバーグマンを見ていると、ボーイッシュな凛々しさも美女の類型のひとつなんだと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-24 04:10:47) |
9.なんの鐘だったのかよくわからん。 ショートのバーグマンがときどき男の子に見えた。 というぐらいしか感想のない映画でした。 手相のくだりぐらいから最後が見えてしまい、 予想を裏切ることもなく終わった。 パブロがもう一幕なんかあるかなと思ったんだけど、 予想より展開がなかったってことか? |
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8.《ネタバレ》 愛しあったきっかけが唐突だなぁ…と思ったけど、最終的には気にならなかったですね。途中ダルく感じたけど、爆破までの緊迫感はそこそこあったし、ラストのマリアを考えながら力を振り絞るシーンはよかったです。そのまま盛り上がってエンディングでしたし後味はよかったです。個人的にはキツネ獲りのオッサンがかわいくて好きだったので、撃たれた時はこの映画の中で一番心が揺れました;; |
7.《ネタバレ》 ワールドプレミア上映版で鑑賞。本作も時代背景がよくわからないのでレビューするのが申し訳ないような気もするのですが、劇中で語られたところによると、第二次世界大戦における枢軸国と連合国の「代理戦争」のようなものでしょうか。一応アメリカには、「独裁政権を倒す」という大義名分があるようですが。 お話の方ですが、前半はぐだぐだしていてあまり進まず、面白味が感じられません。各人物の性格描写もそれほど深く突っ込んでいるとは思えませんし。ピラーを除いて、いわゆる「キャラ立ち」している人物が見あたりません。仲間割れするのかしないのか、その辺もどっちつかずです。休憩を挟んだ後半は、一応戦闘場面など見せるところもありますが、やはり展開がボロボロなので高く評価はできません。 作中マリアに対する酷い仕打ちが語られますが、実はそれを行ったのはパブロと同じ国の人間です。どうもこのあたりに、ある種の偏見があるような気がして、やはり好きになれないところです。最後主人公は犬死にするわけですが、それにしては描き方がヒロイックすぎる。製作された時期を考えれば仕方がないのかもしれません。もし今リメイクされるとしたら、もっと突き放した、この戦争そのものに対する疑問を抱かせるような作品になるかもしれません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-23 18:51:56) |
6.《ネタバレ》 メチャクチャ有名なタイトルにかなり期待して見たんだけど…やっぱりアタシは戦争がらみの映画はどうも苦手みたい。 爆破作戦に移ってからはテンポよく進むしハラハラドキドキもするんだけど、そこまでが長い長い。 おかげでアタシは、下側だけ妙に長いゲイリー・クーパーの睫毛とか余計なことばっか気になっちゃって…これも平和ボケしすぎたせいなのかしら?? マリアの恋もちょっと唐突よね。 人間は極限状態に置かれると子孫を残そうっていう本能が働いて惚れっぽくなるってのはホントらしいけど、そんなもん経験したことないアタシはお父さんほど年の離れたオッチャンにベタ惚れなマリアにもイマイチ感情移入できなくって…イヤ、息を呑むほど美しいイングリッド・バーグマンの「お鼻が邪魔しちゃう」発言も激カワだったし、ラストの悲痛な半狂乱シーンなんてアタシもしっかり貰い泣きしちゃったんだけど…なーんかねえ。 まあ一度は見ときたい名作映画がようやく見れたってことでヨシとしましょ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-12 15:52:30) |
5.イングリッド・バーグマンを堪能するのに夢中になって、内容はどうでもよくなっていました。それほどの内容じゃなかったみたいですが。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2009-02-09 21:37:59) |
4.ヘミングウェイ名作小説の映画化というよりも、これは「誰が為に鐘は鳴る」風味を加えたスペイン山岳地帯を舞台にした冒険ロマンスっていう雰囲気ですね。当時としては珍しいテクニカラー、二大スター共演という事で話題になったのかとは思うが、今観るとイマイチ感銘が薄い。バーグマンの自伝によると彼女は「カサブランカ」のイルザ役が嫌で嫌で、撮影終了後の翌日髪をばっさり切り落としこの映画のロケ地ヘ向かったとの由。それだけに芝居にも熱が入った(特に鼻が邪魔になるならないのキスシーンとラスト)大熱演なんですが・・・。どうも後年のロッセリーニ騒動あたりの悪癖でもある、「自分が演じてみたい役柄」と、「観客が彼女に望んでいる役柄」のギャップを読み違えているような気がしないでもない。自分はこのマリア役よりイルザ役の方が、芝居のしどころの有無は別として彼女の魅力が出ていると思います。テレビ東京午後のロードショー枠で観たので、かなりカットされた版かも。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 5点(2007-12-17 11:43:31) |
3.これ、名作なんですかね、ほんとに。 なんだか全然入り込めなかったんですけど。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-20 00:30:14) |
2.ヘミングウェイのこのタイトルが何を意味するものなのか映画からは窺い知ることができません。最近スペイン内戦繋がりの映画を続けて観ましたけど、それらと違い本作は美男美女スターによる往年のハリウッド製メロドラマ(結構大作です)。戦時中の製作ということもあり、当時の人々は小難しい反戦映画ではなく美男美女の夢物語を観たかったのかもしれません。イングリッド・バーグマンのルックスもあって古の女性像は無垢で一途な天使、そして男はストイックな英雄でしかないのは流石に時代を感じさせます。ということで、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2002-04-28 18:18:10) |
1.いまいち最後まで乗れんかった。イングリッド・バーグマンがちょおっと不似合い。 【プリン】さん 5点(2001-02-19 12:07:08) |